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今季メジャーでトップ10が2回 畑岡奈紗は全米女子OPに勝てるのか?【ガレス・ジョーンズ氏インタビュー】

今季メジャーでトップ10が2回 畑岡奈紗は全米女子OPに勝てるのか?【ガレス・ジョーンズ氏インタビュー】

配信日時:2020年12月10日 07時00分

ボランティアズ・オブ・アメリカクラシックが終わったとき、ジョーンズ氏のもとに「ショットの精度が悪い」と畑岡から連絡が来たという。「とてもポジティブなメンタリティを持っているメッセージでしたので、これまでのメジャーと同様に上位に食い込んでくると思います」。改善点を含め、しっかりと自身の状態を把握しているのも畑岡の強みだ。

さらに、「キャディのグレッグ・ジョンストンさんとは2年くらい一緒にやってきて、この2人のチームは成熟してきていると思いますので、良い結果をもたらすんじゃないかと考えています」とジョーンズ氏。19年から畑岡のバッグを担ぐジョンストン氏は、かつてジュリ・ インクスターやクリスティ・カー(ともに米国)のキャディを務めた大ベテラン。今年の全米女子プロの最終日では、1番の2打目を直接入れてイーグルを獲った後と、10番で難しいアプローチを残してピンチのときに、ジョンストン氏が畑岡に話しかけて笑顔にさせていたシーンは印象的だった。そういう意味でもメジャーに勝つための環境は整ってきている。

コ・ジンヨンインビー・パークブルック・ヘンダーソンといったワールドクラスの選手たちは、どういったパフォーマンスの状況でも戦える準備をしてくる。畑岡選手も世界ランキング7位ですし、同じように準備ができる。もちろん彼女が頂点(世界ランキング1位)を目指していることは知っています。やることはいつもと変わりません。しっかりと計画をしてゲームプランに落とし込み、インポジションにボールを運んで、バーディチャンスにつける。パッティングは非常にいいので期待ができると思います」

ジョーンズ氏のいう『インポジション』とは、グリーンを狙えるベストな位置のこと。それ以外の範囲は『アウトポジション』となる。この考え方が、畑岡や金谷拓実といったナショナルチームの出身者たちに根付いているのだ。「彼女ほどストイックにトレーニングができる選手はこの地球上にはいない」。ジョーンズ氏が指導した“最高のゴルファー”は、日本のファンたちの期待も背負って、メジャー制覇に挑む。

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