偉業を成し遂げた渋野日向子、最終日の活躍をプレーバック【動画】
■ウォーバーンだから勝てたわけじゃない 人を引きつける魅力が生んだ偉業
今年の舞台となったウォーバーンGCは、他の全英が行われるいわゆる“リンクス”とは違い林間コース。日本でプレーしている選手にもなじみがあるコース形状だった。渋野も戦前から「日本で回っているみたい」と話していたように、例年よりも日本勢に回りやすさはあった。
「コースの雰囲気を感じて、“予選ラウンドは突破できそう”といった気持ちは出ていたと思います。各ホールの作りを見ても、右ドッグホールは4番ホールのみ。あとはストレートか左ドッグレッグのホールのため、ドライバーショットの球筋がドローの渋野さんは、打っていきやすいと感じられるロケーションだったのではないでしょうか」(辻村氏)
だが、次に出てきたのは「でも、ウォーバーンだから勝てた、というわけじゃないと思います」という言葉だ。
「ウォーバーンに来るのは2度目(1度目は2016年)ですが、そのときよりも、パー3とワンオンを狙わせる12番以外はほとんど距離が伸びていました。そこで20アンダー近いスコアを出したという驚きがあります。“ここはパーでいい”と思っていたら出ない。ましてやインコースのほうが難しいですし、16番からはバーディホールじゃないんです。だから先にいいスコアで上がっていた方が有利。そこで18番でバーディを奪って勝負を決めた。何よりインコースで18バーディを奪って、ノーボギーというのは驚異的というほかありません。最後まで攻めていける度胸は素晴らしい。コースどうこうよりも性格的な部分が大きいと思います」(辻村氏)

