宮里藍、「自分のプレースタイルを貫いた」年間5勝！

＜セーフウェイ・クラシック　最終日＞◇22日◇パンプキン・リッジGC(6,552ヤード・パー72)

　オレゴン州にあるパンプキン・リッジGCで開催された、米国女子ツアー「セーフウェイ・クラシック」で宮里藍が今季5勝目を挙げた。2位に3打差をつけてスタートした宮里だったが序盤は苦しみ2番、7番とボギー。3打の貯金は前半で使い果たしクリスティ・カー(米国)、申ジエ(韓国)といった世界最高のプレーヤー達から追い上げを受ける。それでも9番パー5でこの日初のバーディを奪うと、続く10番でもバーディを奪い首位を明け渡さない。

　粘りに粘る宮里に対し、1打差につけていたカーは最終18番でセカンドを池に落としてボギー。事実上ここで勝負ありだった。しかし、1組後ろでプレーしていた宮里は「ギャラリーの反応で池に入れたんじゃないかとわかったけど、それがパーなのかボギーなのかはわからなかった」と気にすることなく自分のプレーを続け、最終ホールも危なげなくパーセーブ。日米通算20勝目を完全優勝というオマケつきで飾ってみせた。

　「今年5勝もできるとは予想もつきませんでした。ただ、自分のプレースタイルを保ったので5回も勝つことが出来たのだと思います」1987年に岡本綾子がマークした年間4勝をを超え日本人最多記録を樹立しても、宮里の目指すところはまだ先にある。最大の目標である“プレーヤー・オブ・ザ・イヤー”獲得へ向けて“世界のアイ”の躍進は止まらない。

【最終結果】
優勝：宮里藍(-11)
2位T：ナ・イェン・チョイ(-9)
2位T：クリスティ・カー(-9)
4位T：スーザン・ぺターセン(-8)
4位T：キム・ソンヒー(-8)
6位T：キム・インキョン(-7)
6位T：申ジエ(-7)
8位T：ローラ・デービーズ(-5)他3名

23位T：上田桃子(-2)他5名