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古江彩佳がメジャーV以来の実戦へ 戦いを前に“節目”の一戦を振り返ろう

日本勢4人目となる海外メジャーを制した古江彩佳の名場面を振り返ろう。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年8月13日 19時00分

古江彩佳が今週から行われる「ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン」に出場する。メジャー制覇以来の試合ということもあり、ビッグタイトルを手土産にどんなプレーを見せてくれるのか期待が膨らむなか、開幕を前に古江の軌跡をコメントとともに振り返ってみよう。

メジャー初制覇を果たした古江彩佳の14本【写真】

■2019年「富士通レディース」
この年の春に兵庫県の滝川第二高を卒業した古江は、史上7人目(当時)のアマチュア優勝を成し遂げた。首位と1打差の2位からスタートした最終日に6バーディ(1ボギー)を奪い、トータル17アンダーで逆転。ラウンド中はクールな表情でプレーする姿が印象的だったが、「両親の支えのおかげで…」と家族への感謝を口にした瞬間、涙で声を震わせた。そしてこの勝利でプロ転向の資格を得て、すぐに権利を行使。ここから古江のプロゴルファー人生が始まっていく。

■20年「デサントレディース東海クラシック」
プロ転向後初となる勝利を挙げた。最終日を東浩子と並ぶトップで迎えると、試合は白熱の展開となる。同スコアで並んで迎えた最終ホール。2打目を「何をやっているんだと思っていました」とチャンスに付けられずピンまで約18メートル。対する東は7メートルと古江の内側につける。「タッチを合わせるだけ。パーで安泰かなと思いました」。だが、このパットが「カップに吸い込まれた」とまさかのバーディ。これで決まったかに思われたが、対する東も入れ返して19ホール目へと突入する。

「プロとしての初優勝を意識したのか、後半体が動かなくなってきた気がしました。守らなきゃいけないけど、攻めなきゃもいけないという気持ちが邪魔していたのだと思います」。プレーオフ1ホール目に「もうスコアは関係ない。いったもん勝ち、逃げたら負け」と攻める気持ちを取り戻し、「自分を褒めたい、完璧なショット」とピンに当たる会心のショットで30cmにピタリ。このパットを沈めて、勝利をもぎ取った。

■21年「富士通レディース」
この年の2月に大会を主催する富士通と所属契約を結び、初めてホステスプロとして出場。2日目を終えトータル12アンダーで、勝みなみと並ぶトップに立っていた。しかし最終ラウンドは降雨によるコースコンディション不良のため中止になった。そのため天候が落ち着いたころから、3ホールのストロークプレーによる“変則プレーオフ”が実施された。この結果、17番パー3でバーディを奪って競り勝った古江がこの年の初勝利。アマチュア優勝を遂げた思い出の大会で、所属選手としての役割を果たし、「今年は悪くないけど、うまくいかないときがあって…、それを思い出しました」と涙を見せた。

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