初優勝がメジャー、地元イングランドのジョージア・ホールは「夢を見てきた場所」

＜全英リコー女子オープン 最終日◇5日◇ロイヤルリザム＆セントアンズGC（6,585ヤード・パー72）＞

待ちに待った初優勝がメジャーというのは、今年の「ANAインスピレーション」を制したパーニラ・リンドベルグ（スウェーデン）に続いて今季4メジャー中2人目。「全英リコー女子オープン」は地元のジョージア・ホール（イングランド）がポーナノン・パットラム（タイ）とのマッチレースを制して、初の栄冠に輝いた。

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昨年大会でも優勝争いに絡んだ22歳。自滅に終わった1年前から成長の姿を見せた。「とにかく冷静にと思っていた。昨日の方が緊張した」と、首位から1打差の2位スタートにも心の動揺はなかった。出だしからバーディ発進で波に乗った。前半で3つスコアを伸ばし後半に入ると13番でもバーディ。ここでパットラムに並ぶと、16番でも6メートルのバーディパットをねじ込み単独トップに立つ。パットラムの自滅もあって悠々と18番グリーンへ到達した。

優勝を確信したのは18番のセカンドショットを打った後。グリーンを捉え、ひと安心だったというが、心の中ではまだ、信じられない気持ちもあった。「3打差あるのはわかっていたけど、もしかしたらリーダーボードが間違っている可能性もあると思ったし、グリーンに乗ったとはいえ、かなり遠い位置だったから」、と、喜びは抑えていたという。「この場面になっても、浮き足立たないように決めていた」と、意外と冷静だった自身を振り返った。

「信じられない。プロになってから一度も優勝したことがないのに、まさかメジャーで優勝できるとは。もちろんここで勝つのは夢だったけど、本当にそうなるなんて」。地元の大声援を受けての勝利に、「みんなのおかげ。本当に感謝している」。涙でなく満開の笑顔で偉業をかみしめた。