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タイトル総なめの米同期は「総合力がすごく高い」 古江彩佳は今年も日米最終戦を“はしご”

米国でのルーキーイヤーを終えた竹田麗央。最多ラウンドを記録する鉄人ぶりも見せつけた。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年11月25日 14時00分

<CMEグループ・ツアー選手権 最終日◇22日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6734ヤード・パー72>

ポイントランキング上位60人しか出場できない最終戦に4年連続4度目の出場を果たした古江彩佳は、トータル10アンダー・26位タイで終え、納得感と心残りがせめぎ合っているようにみえた。

〈写真〉古江彩佳が小さくても飛ばせるのは3つの理由が隠されていた!

「(終盤2ボギーで)最後にかけて悪くなったのはすごく悔しいけれどいいラウンドはできた。今年の流れが全体的にちょっとつかめない感じだった。その流れにもなってしまったのかな」

1年を象徴する大会にもなってしまった。2021年12月のQシリーズ(米最終予選会)を通過して本格参戦。ルーキーイヤーに初優勝を挙げ、昨年は「アムンディ・エビアン選手権」でメジャー制覇も成し遂げた。平均ストローク『69.988』でNo,1に贈られる称号・ベアトロフィーも獲得。順風満帆というシーズンを過ごした。

ただ、今季は日米通じてキャリアワーストとなる予選落ち5回。世界ランキングは3月に記録した7位(自己最高は24年10月の6位)から26位まで後退した。トップ10入り5回でポイントランキング24位とかなりの好成績ではあるのだが、本人としては「自分の経験とか感覚的に、1年目や2年目の自分と比べることを勝手にしちゃっている。充実度が今年は劣っている」と感じてしまうという。

米ツアー“同期”のジーノ・ティティクル(タイ)が最終戦を連覇し、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手賞)、ベアトロフィーを戴冠とタイトルを総ナメにした。「飛ばし屋ではないかもしれないけれど、ちょっと飛んで、安定しているし、寄せてパーセーブできたり。総合力がすごく高い。いろんな球を打てる人」と称賛する。来年はそんな景色が見たい。

ひとまずこれで米国でのシーズンは終了。『オフにやりたいことは?』と聞かれると、「まだ最後があるので」と勝負師の顔になる。「切り替えて、時差ボケに負けないように頑張るだけです」。日本ツアーの最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」(27~30日、宮崎CC)に世界ランキングの資格で出場する。この米日最終戦の“はしご”も3度目。日程が被ったため出場がかなわなかった昨年を除けば、これがお決まりのスケジュールになっている。

先週、こんなことを言っていた。「優勝することを忘れずにいたい。勝ち癖って忘れていくと思う。勝っておかないと優勝争いをしたときになかなか勝てなかったり。(緊張)していないつもりでも、経験が少なくなったりするぶん、衰えているものもある」。来季に弾みをつけるためにも、宮崎での戦いが大事になる。(文・笠井あかり)

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