日本プロゴルフ協会(PGA)現会長がプレーで魅せた。国内シニアツアー「ファンケルクラシック」の初日。レギュラーツアー30勝を誇る永久シード選手であり、今年2月からPGA会長に就任した倉本昌弘が1イーグル・4バーディ・4ボギーの“70”をマーク。首位と1打差の5位タイにつけた。
国内シニアツアー「ファンケルクラシック」の初日の結果はリーダーボードでチェック!
好調なスタートとは裏腹にこの日の倉本のプレーには常に不安が付きまとった。それもそのはずで、PGA会長に就任した倉本はコースをラウンドすることがあっても、練習場で打ち込みを行うことなど皆無。つまり、練習量ゼロの状態で、この日のラウンドに臨んでいたのだ。
「自信ないから大きいクラブを持って、グリーンオーバーして…その繰り返しですよ」。スイングへの不安、そしてそれをカバーしきれないショートゲーム。この日のプレーでは3番ホールでバーディを先行させたが、続く4番ホールをすぐさまボギーとすると、さらに8番でもボギー。この時点で1オーバーまでスコアを落としてしまった。
しかし、国内で30もの勝ち星を積み重ねてきたレジェンドはバックナインで底力を発揮。10番パー5でセカンドショットをグリーン奥まで運んで楽々バーディとすると、続く11番、12番でも立て続けにアイアンショットをピンに絡めて3連続バーディを奪取。コース内に吹きつけた強風の前に多くの選手が伸び悩む中、リーダーボードを駆け上がり、上位に名前を連ねた。