その一方で、「1年でも長く戦いたい」というこだわりを持ち続けてきたレギュラーツアーの出場権がある中で、出場しないことにも歯がゆさはある。「自分のゴルフの状態がよくて全力でぶつかって歯が立たないなら諦めもつきますが、調子が悪い中でというのがね…」
昨年、一昨年に比べればゴルフの状態はやや上向き。「日本プロ」の途中までは上位戦線に名前を残せていたが、4日間を通したときに本来のゴルフとはかけ離れている。シニアの試合と重なっていない時や秋以降にはレギュラーで戦う気持ちは持っているが、歯切れの悪さもある。
「けっこう体もしんどいですし、ゴルフもこんな感じですから、レギュラーにこだわる必要もないかなと。(レギュラーをあきらめることに)どうなのっていう自分もいるし、それもいいんじゃないという思いもあります。悩ましいんですよ、53歳は」。プロ生活30年を過ぎたベテランが岐路に立っている。
