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中山正芳”情けなさ”でいっぱいも悲願の初Vがメジャータイトル!

中山正芳”情けなさ”でいっぱいも悲願の初Vがメジャータイトル!

配信日時:2020年10月11日 17時51分

公式戦で悲願の初優勝を遂げた中山(大会事務局提供)
公式戦で悲願の初優勝を遂げた中山(大会事務局提供)
<日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ 最終日◇11日◇サミットゴルフクラブ(茨城県)◇7023ヤード・パー72>

ようやく手にしたツアー初優勝が公式戦であれば、本来なら喜びがあふれてもおかしくない。しかも、今年で52歳、プロ転向から丸29年という遅咲きの初タイトルであればなおさらだが、優勝カップとともに手元に残ったのは2つの“情けなさ”だった。

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最終18番を迎えた時点で、トータル9アンダー・単独首位。初優勝が目前に迫る中、18番パー5のティショットは右サイドのラフだった。ツマ先下がりとはいえピンまで残り230ヤードであれば、2オンも狙える状況。最初に握ったのはクリークだったが、練習ラウンドでのワンシーンが頭をよぎる。同じ状況でラフから打ったショットがミスになり、「悪いイメージだったから打てなかった。こういうところが情けないですね」と5番アイアンに持ち替え、3オン2パットのパー。1打差から追っていた清水洋一がバーディを奪ったことで、勝負はプレーオフにもつれ込んだ。

再び18番で行われたプレーオフ。54ホール目と同じようにティショットは右サイドのラフに入ったが、ここでは迷わずユーティリティを選択。「10ヤードくらい前だったのと、負けても2位だと思っていけた」。清水がパーオンに失敗する中、20m弱のイーグルパットを残して2オンに成功した。

待ちに待った優勝の瞬間はすぐそこ。ところが、メジャーの舞台は簡単に勝たせてはくれない。ファーストパットは3mショート、バーディパットも打ちきれずに3パットでカップイン。「しびれて少し緩んでしまった。本当に情けないです…」と、悲願の初優勝はちょっぴり切ないフィナーレとなったわけだ。

優勝を決めて、真っ先にグリーンに駆け寄ってきたのは寺西明。3年ほど前から高橋勝成と寺西の下で練習を積み、2人からは様々な助言を受けてきた。今週も競技が中止となった3日目には、寺西とともに練習。優勝争いを前に「緊張してるんだろ! 緊張して当たり前なんだから明日は明日、ゆっくり考えろ」と活を入れてもらって最終日に臨んだ。

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