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プラチナ世代6人目Vの稲垣那奈子 早大卒の才女が切り開いた新たな道

遅れてきたプラチナ世代。稲垣那奈子が悲願の初タイトルをつかんだ。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年6月2日 06時30分

<リゾートトラスト レディス 最終日◇1日◇グランディ鳴門ゴルフクラブ36(徳島県)◇6585ヤード・パー72>

2000年8月生まれの稲垣那奈子がプラチナ世代では古江彩佳、西村優菜、安田祐香らに次いで6人目、1998年度生まれの黄金世代以降の日本選手では36人目のツアー優勝を達成。東京六大学卒の選手としては史上初の快挙となった。

【写真】仲間たちと歓喜のハグ!

優勝者の大半は大学には進まず、プロとなる選択をしている。近年の国内女子ツアーが若年化が急速に進み、高校を卒業して短期間のうちに結果を出さなければ、自然淘汰される状況ともいえる。そんな時流に逆らうように大学に進み、しかも学業優先だった早大卒の稲垣は極めて異色の優勝者となった。

最近の大卒プロには稲垣のほか日体大の河本結、武蔵丘短大の岩井明愛、千怜姉妹、通信制の日本ウェルネススポーツ大の稲見萌寧、倉敷芸術科学大に在学中の桑木志帆らがいる。だが、いずれも在学中からトッププロとして活躍しており、学生の大会に出たことはない。

東京・練馬区の早大高等学院内にある小さな練習場、いわゆる“鳥かご”がメーンの練習場で腕を磨き、21年に「関東女子学生」を制した稲垣は、ここでも一線を画する。最初のプロテスト挑戦は大学4年時の22年で、その年はJGA(日本ゴルフ協会)のナショナルチームにも選ばれている。

下部ステップ・アップ・ツアーで2007年、12年に1勝ずつを挙げた中島真弓が早大卒の女子プロの先駆者。早大以外の東京六大学出身者にはツアー315試合出場の伊藤佳子が慶応大、10年の「ヤマハレディース葛城」で2位に入るなど、賞金ランク49位でシード入りした綾田紘子が法政大、銀行員から転身し11年のプロテストに合格して話題になった内山久美は立教大を出ているが、やはり女子ゴルフ界で“東六”は少数派だ。

主な大卒プロの優勝者には、東北福祉大4年時にツアー初優勝した佐伯三貴らがいるが、過去をさかのぼっても数少ない。学習院大卒の中野晶はツアー通算9勝、同志社大を卒業した小田美岐は6勝している。また、1998年の賞金女王で通算18勝の服部道子は愛知淑徳高から米テキサス大に進み、東尾理子は日大から留学した米フロリダ大を卒業している。

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