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肉離れ、パターイップス、指骨骨折… セキ・ユウティンの復活ロードとインスタに隠された想い

セキ・ユウティンが2季ぶりにトップ10発進。復活への道を歩んでいる。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年3月22日 10時00分

パターイップスを乗り越えて…。セキ・ユウティンの復活ロード
パターイップスを乗り越えて…。セキ・ユウティンの復活ロード (撮影:佐々木啓)

<Vポイント×SMBCレディス 初日◇21日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6668ヤード・パー72>

昨年はレギュラーツアー出場10試合で、メルセデス・ランキングは156位。セキ・ユウティン(中国)にとっては不振の一年だった。肩の肉離れ、パターイップス、指骨骨折…。自身のインスタグラムでも公表していたが、文字にするだけでもかなりつらいシーズンだった。

【写真】ユウティンのチャイナドレスがすごい

飛距離アップのために筋力トレーニングに力を入れていたが、「やりすぎてしまって、連戦のなかで疲労回復をしにくくなってしまった」のが肉離れの原因。そして骨折は、ジャンプして台に乗るトレーニングで足を踏み外し、指で手をついてしまったから。いまはもう完治しているが、「いまでも曲がっているんです」と見せてくれた右中指は、第二関節から少しだけ左に反っている。

この経験からトレーニングの方法を変え、ストレッチをメーンに行うようになった。「体を柔らかくして、それをキープできるように。健康になってきました!」。初日のラウンド後は「ちょっと走って、ストレッチをして。体のメンテナンスをしたい」とジムに行く予定だという。

グリーン上でもルーティンに変化を加えた。「いまは素振りなしで打っています。もっと自分のフィーリングを信じるようにしました。ゴルフを始めてもう20年目になるので(笑)」。イップスで固まりがちだったパッティングは、ラインを決めたらすぐに打つことを心掛ける。初日はアンジュレーションに富んだ難しいグリーンを、29パットで攻略した。

2バーディ・1ボギーの「71」で回って1アンダー・8位タイで滑り出した。「きょうはドライバーがとても良かった。ほぼフェアウェイをキープできて、難しいコースでボギーも1つだけ」。ピンの最新ドライバー『G440 LST』でドローとフェードボールを打ち分けて難コースを攻略した。トップ10発進は2023年「樋口久子 三菱電機レディス」(8位スタートで最終32位)以来、2年ぶりにもなる。今季はQTランク16位の資格での出場で、「リランキングをパスして、後半戦で2勝目をあげたい」というのが目標だ。

ケガを公表したインスタグラムだが、そのほかの投稿では、ビーチを訪れるなどオフショットも満載。これにはユウティンなりの意図がある。「筋肉が硬くなる理由は、ひとつが筋トレのやりすぎ。もうひとつは神経がリラックスできていないから。休みの日は自分の好きなことやハッピーになれるところを探して過ごしていて、それを意識しています」。オフの充実は心技体が整えられている証拠。復活への道を歩み始めている。(文・笠井あかり)

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