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9年ぶりの快挙まで“あと20センチ” おはようイーグルも佐久間朱莉は「ちょっと悔しいです」

ホステスプロの佐久間朱莉は、朝一、快挙達成まで数センチに迫ったが…。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年7月19日 08時00分

アルバトロス逃すもイーグルスタートをきった佐久間朱莉
アルバトロス逃すもイーグルスタートをきった佐久間朱莉 (撮影:鈴木祥)

<大東建託・いい部屋ネットレディス 初日◇18日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>

大東建託所属のホステスプロ、佐久間朱莉が早朝のコースを沸かせた。午前8時に10番パー5からティオフ。いきなりイーグルを奪ったが、感想は「ちょっと悔しいかな。残念です」。意外な落胆ぶりも無理はなかった。左ラフから3番ウッドで放った2打目はグリーン手前の花道に落ち、真っすぐピン方向へ。そして“あと20センチ”でカップインというところで止まった。

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入っていれば、国内女子ツアーでは渡邉彩香が2015年「NEC軽井沢72」第2ラウンドの16番パー5で記録して以来9年ぶりとなるアルバトロス。1988年のツアー制度施行前も含め、国内女子では11人(12度)しかいない快挙を逃したのだから、うれしいはずの¨おはようイーグル¨も喜びは半減だった。

「前方の木が少し気になったので、ドローボールで花道からグリーンに乗せていこうと思った。いい感じでイメージ通りのショット。いいキックもしてくれて、運も良かった。でも、入ってほしかった。距離計で見ていてくれたキャディさんが¨入った!¨と言ってくれたけど、もう少しでした」

ホールインワンよりも難しいとされるアルバトロスが出る確率は100万分の1とも200万分の1ともいわれる。米女子ツアーでは2023年「LPGAドライブオン選手権」で笹生優花が達成したのが、46人目(48度目)。飛ばし屋の笹生にとってもプライベートを含めて人生初のアルバトロスだった。

逃した魚は大きかったが、通算11個目で初となるイーグル発進で飛び出し、「68」で回った初日は16位。一時は1アンダーまで後退していただけに、残り5ホールで3バーディを奪ってのフィニッシュに「1つのボギーから流れが悪くなったけど、4アンダーで帰ってこられてよかった。いいスタートが切れたと思うので、明日からも一つでも多くのバーディを取っていきたい」と前を向いた。

前半戦は2位が3度と初Vまであと一歩だった。「この大会で初優勝ができたら最高の恩返しになる」。初のてっぺんを目指す大事なホステス大会。第2ラウンドは360ヤードの5番パー4を255ヤードのワンオンチャレンジに設定予定とあって、アルバトロスのチャンスもまだまだ残されている。(文・臼杵孝志)

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