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“親友”&“後輩”と笑顔連発 渋野日向子が21年V大会へ気持ち切り替え「前に進むしかない」

渋野日向子が練習ラウンドで笑顔連発。本戦でも代名詞のスマイル満開といきたい。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年10月8日 14時44分

<スタンレーレディスホンダ 事前情報◇8日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6435ヤード・パー72>

今年3月の「Vポイント×SMBCレディス」以来となる今季2試合目に挑む渋野日向子が、イン9ホールの練習ラウンドを実施。ジュニア時代からの親友・木下彩、そして同じ米ツアーでプレーする吉田優利の妹・鈴とのプレーを楽しんだ。

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米ツアーのポイントランクは、現在104位。出場が決まっている試合が残り1試合という状況のなかでシード(ランキング80位以内)、さらに来季の第1回リシャッフルまでの出場権が得られる準シード(同81~100位)でも圏外にいる。「一年間、苦しい日々を過ごしている」というのが本音だが、やはり母国のフィールドは元気を与えてくれる。

「たくさんの選手が『おかえり』と言ってくれる。安心感はありますね」。先週ハワイで行われた「ロッテ選手権」後には、悔しさのあまり涙も流したが、「吹っ切れないと。前に進むしかない。目の前のことに集中する。これで人生が終わるわけではない」と気持ちを整えて、日本に戻ってきた。

ハワイの後は「気持ちも沈んでいたのでリフレッシュしたり」と、ゴルフ以外の時間も楽しんだ。またプレー面では「いい時のスイングの感覚を得られる時があっても、試合になると体が固まってリズムが崩れる。一定のリズムだったり、初歩的なこと」を確認。日本には6日に帰国し、さっそく翌日からコースに入り、ハーフを回るなど調整を進めている。

2021年大会では、木村彩子、ペ・ソンウ(韓国)、当時アマチュアだった佐藤心結とのプレーオフを制して優勝を挙げた。「思い入れが深い」と、いいイメージも頭に残っている。

今週からスタートする米ツアーのアジアシリーズは出場権を得られず「悔しい」という思いはあるが、主催者推薦で試合機会が与えられたことには「ありがたい。試合でしかできないことがある」。感謝の想いを胸に「上位に入りたい」という目標へ向かう。

来週の「富士通レディース」(17~19日、千葉・東急セブンハンドレッドC)にもエントリー済み。アジアシリーズは4週後の「TOTOジャパンクラシック」(11月6~9日、滋賀・瀬田GC)まで続くため、試合勘維持のためにも大事な期間になる。米最終予選会へのエントリーも「しました」と明かす。後ろを向いている時間はない。

前回のVポイント×SMBCレディスは6位の好成績で終えている。「向こう(米国)では笑顔が少ない。練習ラウンドでは多いので、それを試合でも見せられれば」。米ツアーの今季自身最終戦と見込まれている「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」(11月13~16日、フロリダ州)で最高のパフォーマンスを見せるため、そして来季を見据えるうえで、大事な日本連戦を“代名詞”とともに戦っていく。(文・間宮輝憲)

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