<富士通レディース 事前情報◇14日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6717ヤード・パー72>
今季は残り7試合。年間女王戴冠に向けたカウントダウンが始まっている。
メルセデス・ランキング1位の桑木志帆は、2位の佐久間朱莉に898.63ポイント差をつけて独走中。現時点でのポイント差は、メルセデス・ポイントで年間女王を争う制度が始まって以来、最大となっている。ゴールテープが近づいているのは間違いない。
年間女王の座が最も早く確定したのは、1997年の福嶋晃子、2000年と03年の不動裕理、06年の大山志保が制した「ミズノクラシック」(現TOTOジャパンクラシック)。ただし、当時は賞金ランキングで女王を争っていた。メルセデス・ランキング導入後では、22年の山下美夢有、24年の竹田麗央が「伊藤園レディス」で年間女王を決めたのが最速記録となる。
「(女王争いの意識は)あります。本当に、すごくイヤです。早く決めたい。毎日ストレスです…」。苦笑いを浮かべながら、率直な気持ちを明かした。
伊藤園終了時点で700ポイント差があれば……。TOTO終了時点で900ポイント差があれば……。「計算して、いろいろ考えているんですよ。伊藤園では決めたい」。
最近は「負ける夢」を見ることも多いという。プレッシャーから早く解放されたいという思いが、早期決着への言葉に表れている。
今大会は今年から、3日間競技から4日間競技に変更された。「私はマイナスです。(優勝)200ポイントのほうが心の余裕があります。(優勝300ポイントは)詰められる可能性があるじゃないですか。ポイントが縮まってくると焦っちゃう」。
残り7試合のうち、3日間大会は2試合のみ。獲得ポイントが大きくなる終盤戦を前に、緊張感をにじませる。
追いかける佐久間は、通算7勝のうち5勝を4日間大会で挙げている。来週開催の「マスターズGCレディス」ではディフェンディングチャンピオンを務める。「朱莉は安定しているので、本当にどうなるか分からない」。大きなリードを築きながらも、同級生のライバルを脅威に感じている。
海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を制し、一気に注目を集めた今シーズン。800ポイントを獲得し、シーズン開幕前は意識していなかった年間女王争いの筆頭に立った。
「周りから『やっぱりなるだろう』みたいな期待もあるかもしれないし、それが自分にイヤな感じがあるのかな。ゴルフを始めたときからの夢は賞金女王になることで、それに等しいもの。一回は獲りたい」
昨年大会2位のリベンジを果たせれば、年間女王の座も大きく手繰り寄せることになる。(文・笠井あかり)
