<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前情報◇24日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6600ヤード・パー72>
ここ利府ゴルフ倶楽部は、小学生の頃に初めてプロのトーナメントを観戦したコース。「すごい好きだった」という横峯さくらの組について、歩き回った記憶がある。それと同時に、ジュニアゴルファー時代から練習や試合で足しげく通った場所でもある。
地元・宮城県石巻市出身のプロ2年目・平塚新夢は、まだアマチュアだった2018年大会以来、8年ぶりに今大会に出場する。「すごく楽しみですね」。いろいろな思い出がよみがえりそうだ。8年前は2日間をオーバーパーで回り、トータル3オーバーで予選落ちしている。成長を実感するにも、うってつけの場所だ。
それでも「“優勝”とかはそんなに考えてない。ここ最近はあまり調子がよくないので、そのなかでこの試合に出られるということでも私は満足。精いっぱい楽しみたい」と、普段通りの落ち着き。先週、6試合ぶりの予選通過を果たしたが、最近の成績も慎重にさせる要因になっている。
開幕2日前の23日には、気持ちを新たにする出来事があった。今大会は社会貢献活動の一環として、00年から宮城県立こども病院に救急車や院内看板、車いす、サイネージ・モニターを寄贈するなどの支援を継続している。その取り組みのひとつに選手の慰問があり、平塚がメンバーのひとりに選ばれた。
幼少期に国の指定難病である「血小板減少性紫斑病」を発症した際、宮城県立こども病院は「少しだけ」入院した場所でもあった。「小さかったのであまり覚えてはないんですよね」とも話すが、かつての自分が見ていたはずの光景。「私と年齢が近い親御さんが、赤ちゃんにずっと付きっきりになっている姿を見て、頑張ってほしいという気持ちになりました」。子どもたちに勇気を与えるプレーを見せたいかと問われると、うなずいた。
今大会後に行われる第2回リランキングでは、132.43ptの34位から、終盤戦のフル出場へひとつの目安となる30位前後を目指すことになる。現在30位の髙木優奈(167.16pt)とは34.73pt差。36ptが得られる単独12位以上で、現状の髙木のポイントを上回る。
ただ、これにも「(意識が)なくはないけど、気合を入れたところでうまくいかない時はいかない。気持ちにスコアがついてくるとは限らないし、一打一打しっかりやるしかない」と、過度なプレッシャーにはしない。楽しそうにプレーする姿を、地元のファンに届けるつもりだ。(文・間宮輝憲)
