国内女子ツアーは先週、「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」が終了した。今年も非シード選手を対象にしたメルセデス・ランキング(以下MR)に応じて、シーズン途中に出場優先順位を入れ替える『リランキング』(全2回)が実施される。
6月の「ニチレイレディス」終了時点で第1回リランキングが実施されたが、25日に開幕する「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」終了後に行われる第2回で、秋以降の終盤戦出場権争いが決着する。
ここで、現状をおさらいしたい。直近の試合では実力者がこぞって上位に顔を出し、トップランカーが優勝争いに絡むケースが多かった。地力に勝る選手がポイント(pt)、賞金を稼ぐ一方で、非シード選手は、違うゴールを見据えている。
ミヤギテレビ杯の終了をもって、10月の「スタンレーレディスホンダ」以降の出場権が決まるわけだが、いったい第2回リランキングで何位までに入れば出場できるのか。ここで昨年の実績を見てみたい。
結論からいえば、昨年は同27位までに入れば終盤戦のすべての試合に出場がかなった。出場資格が異なる日本ゴルフ協会(JGA)主催の「日本女子オープン」、日米共催の「TOTOジャパンクラシック」、最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を除く全試合に出ることにより、当然ながら来季シード権獲得の道を広げることになる。
MR50位内までに入れば来季はフル出場が可能。そこを目指すためには、いま瀬戸際にいる選手たちにとっては、是が非でも目安の27位以内に入ることが大命題。では、ボーダー上にはどんな選手がいるのか見てみよう。
現在の27位は179.94ptで沖せいら、28位は浜崎未来(169.85pt)がつける。浜崎は現在、下部のステップ・アップ・ツアー賞金ランキング1位。同ツアー終了時点で上位2位に入れば来季レギュラーツアーの前半戦出場権を獲得するが、もちろんフル出場権を得られたほうがいい。現在のMRは76位と厳しい状況だが、pt積み上げを狙ってシード入りを果たすためにも、宮城でジャンプアップ、そして終盤戦につなげたい。
3日間大会では、2位で120pt、3位で90pt、4位で70pt、5位で60pt、10位で41ptを加算できる(いずれも単独順位の場合)。仮に浜崎が10位内に入れば単純計算でリランキング25位内にジャンプアップすることが可能だ。
もちろん25位より上にいるからといって、安心はできない。下位選手がまとめて突き上げてくる可能性もゼロではないからだ。現在23位でツアー優勝経験のある尾関彩美悠、ルーキーの吉﨑マーナ(24位)も確定とまではいかないが、ほぼ27位より上位は安泰といえそうだ。
では、厳しい状況に追い込まれている選手を見ていくことにする。ツアー3勝のささきしょうこは29位、同じくツアー3勝の一ノ瀬優希は30位。通算23勝の横峯さくらは35位。ツアー2勝の森田遥は39位と、ツアーで複数回優勝をしてきた選手たちも宮城で上位フィニッシュが必要だ。
そのほかツアー優勝経験者では山内日菜子(54位)、植竹希望(55位)も危険水域。27位を上回るには3位以上が最低条件とみられる。今後も推薦での出場や、上位選手の欠場により出場権が回ってくることも想定されるが、他力本願の状況には変わりない。一発逆転を狙う必要がありそうだ。
ただし、リランキングで上位から漏れた選手は軸足をステップに移し、現実的な目標となるステップ賞金ランキング上位2名を狙う手もある。また、MR51~55位は来季前半戦出場権を獲得。そこから外れてもMR56位から70位までに入ればQTのファーストステージ免除でファイナルからの挑戦を得るため、そこを見据えるという選択肢も残る。
ちなみにルーキーの藤本愛菜はリランキング1位でMRは17位と、来季シードは当確。同2位の政田夢乃も22位でシード入りは濃厚だ。3位の仲宗根澄香はMR26位、4位の宮澤美咲は29位と、こちらも“昇格”に青信号がともっている。5位の皆吉愛寿香はMR38位、6位の大出瑞月はMR41位、7位の蛭田みな美はMR44位、8位の川崎春花はMR45位で、ここまではシード獲得圏内につける。
好調の神谷桃歌(11位)、ルーキーの鳥居さくら(15位)、同じく好調の吉本ここね(16位)らリランキング上位勢も、上位進出を狙っていきたいところ。
泣いても笑っても残り一戦。選手の目の色が変わる戦いに注目だ。
