<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日◇27日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6600ヤード・パー72>
高校時代を過ごした宮城県で14年67日ぶりの優勝を目指した木戸愛だったが、わずかに手が届かなかった。4つのバーディを奪い、ボギーはなし。一時はトップに立つ3人のひとりにもなったが、最後は桑木志帆に2打及ばず。トータル10アンダーの2位という結果に終わったが、「ベストは尽くせた。自分のプレーに集中して最後の最後までやり抜けたので、次に向けて頑張りたい」と前を向いた。
3打差の4位からスタートすると、10番までに3つのバーディを奪い優勝争いの中心人物になった。15番パー3では「難しくて、なかなかいいアプローチができなかった」と、グリーンを外した後の右からの2打目を5メートルと寄せきれなかったが、パーパットをねじ込むと、「すごく気持ちが乗っかりました」と右手の拳を力強く握りガッツポーズ。気合をにじませた。
ただ、チャンスもありながら11番から17番はパーを並べることになり、その間に桑木にリードを許した。「決め切れるように、また足りないものを練習して頑張りたい」と、この経験を糧にする。
大会開幕前の21日には、東北高ゴルフ部監督の川崎菊人さんが亡くなった。練習日だった23日には、通夜にも参列。「本当にお世話になったし、高校を卒業してからも自分のゴルフを応援してくれた」と話す恩師への追悼の意を込め、同じ東北高で1年後輩だった大江香織とともに主導し、キャップに喪章をつけプレーした。
「先生も何度も(ミヤギテレビ杯を)見に来てくださったので、(喪章を)つけてプレーしたかった」。2007年には全国大会団体戦5連覇を達成するなど、思い出は色濃く残っている。お世話になった人へ最高の報告を―。その気持ちも胸に戦った3日間でもあった。
昨年はじめてトップ10入り(8位)した大会で、19度目の出場だった今年はそれを上回る2位を記録。「いい方向に向かっていると思うので、いまやっていることをしっかり積み重ねていきたい」。これが「ヨネックスレディス」「ゴルフ5レディス」に続く今季3度目の2位。2012年の「サマンサタバサレディース」に続く通算2勝目を、しっかりと見据える。(文・間宮輝憲)
