12日、ヴィクトリアゴルフ新宿店で、青木瀬令奈とコーチ兼キャディを務める大西翔太氏によるトークショーが行われた。
会場では二人の軽快な掛け合いを交えながら、今シーズンの振り返りに加え、発売されたばかりの『ゼクシオ14シリーズ』の魅力についても語り尽くされた。
「激動のシーズンだった」。青木にとって今季は、試練の連続だった。昨年11月に両足種子骨を骨折し、さらに今年10月には両手のCM関節症も発症。ケガに苦しめられた一年となったが、「今後5年、10年に生きてくる経験だった。先輩方、お医者さん、回りのみんなの協力があって乗り越えられた一年」と前向きに振り返った。
ドライバーが200ヤードも飛ばない状態からのスタートだったが、それでも10年連続となるシード権を獲得。常に間近で支えてきた大西氏は「後半戦は優勝争いをしてもおかしくない状態だった。ゴルフとの向き合い方を改めて勉強させられました」と、その姿勢に脱帽した。
そんな困難なシーズンを支えた一つが、『XXIO(ゼクシオ)』の新シリーズだったという。両手のケガの影響でフィニッシュまでクラブを振り切れず、ヘッドスピードも38m/sほど。それでも飛距離は昨年と変わらなかったと明かした。
14代目となる今作については「過去最高」と太鼓判。安定感に加えて飛距離も大きく向上し、周囲からは『ケガしているの? 飛んでるよね?』と声をかけられることもあったという。クラブ性能が、ケガによるハンデを補ってくれた形だ。
大西氏も同モデルを愛用しており、久しぶりに出場した競技ゴルフで優勝を果たしたと笑顔で報告。「クラブのおかげ」と話し、ドライバーだけでなくフェアウェイウッドの「飛びと抜けのよさ」にも驚いた様子。「契約外の選手も入れると思う」と評価の高さを口にした。
イベントの最後には、来シーズンの目標もファンへ報告。青木は「2023年以来の優勝、そして今年行くことができなかったリコーカップ(最終戦)に行きたい。また優勝できるように応援お願いします」と力強く語った。
大西氏も「青木プロの6勝目、そして安田佑香プロの3勝目に向けてサポートできるように、常にアップデートして、選手達の一打に繋げられるように頑張っていきたい」と決意を述べた。
短い時間ながら、多くのファンが駆けつけ、青木の名前入りタオルを手にする姿も見られた。撮影会も行われ、ファンとの交流を楽しんだ二人。冷たい風が吹いた一日となったが、会場は終始あたたかな一体感に包まれていた。(文・齊藤啓介)
