<ニチレイレディス 事前情報◇18日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6590ヤード・パー72>
国内女子ツアーは今大会終了後に非シード選手の出場優先順位を入れ替える、第1回リランキングが行われる。昨季シード落ちの憂き目に合ったQTランキング103位の山内日菜子が、“下剋上力”を生かして中盤戦以降の出場権獲得、シード復帰をもくろむ。
昨年末のQTの結果により、今季前半戦の出場権を確保できなかったが、ここまで主催者推薦で出場した5試合すべて予選を通過。リランキング順位は43位につけている。中盤戦以降の出場権確保は40位前後が目安とされており、「確実にリランキングはクリアしたい気持ちでいるので、今週が勝負ですね」と気合十分だ。
土壇場での勝負強さには定評がある。QTランキング181位だった2023年は、主催者推薦で出場した「アクサレディス」でツアー初優勝を遂げた。QTランクが最も低い優勝者で、“史上最大の下剋上”といわれた。
シード選手として臨んだ24年は、シーズン終盤までシード圏外と苦しい戦いを強いられ、出場資格の限られる最終戦を除く残り2戦の「伊藤園レディス」が始まる前はメルセデス・ランキング(MR)73位。シード落ちも覚悟したが、見事に通算2勝目を挙げて滑り込みでシード権を獲得した。
だが、昨季は正念場で力を発揮できず、MR80位でシード落ち。再起をかけた今季は、目澤秀憲コーチに師事し、スイングやゴルフを見直した。「曲がり幅が大きいドローでしたが、曲がり幅の小さいドローになったり、本当にゴルフが変わった感覚はあります。ショットの調子はすごくいいです」と、ショットの好感触に笑みを浮かべる。
今季レギュラーツアーで予選落ちなしに加えて、先月の「ツインフィールズレディス」で9年ぶりに下部ツアー2勝目を挙げるなど、結果が出ていることも追い風だ。
今の悩みは最終日に順位を落とす試合が続いていること。「最終日だからこそ伸ばしたい。その気持ちが強すぎてバーディが来ないと焦ってという感じでした」と振り返る。「優勝した試合は『焦らない』をテーマにやっていたら、先にバーディがポンポンって来てくれました。今週も『焦らない』がテーマですね」としっかりと自己分析をして今週臨む。
節目の試合ではあるが、「リランキングじゃなくて、その先をもっと見なきゃと思っています」と高みを見据えている。「(MR50位以内の)シード復帰が目標です。目の前のリランキングも大事ですが、上を目指したい」。
現在のMRは91位。シード圏内に入るためには、より多くのポイントを積み重ねなければならない。スイング改造による自信と土壇場の強さを発揮して、シード復帰への足掛かりにしたい。(文・小高拓)
