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安田祐香は4打差逆転の週末へ ショットに不満も…大事にするのは「ミスヒットでもパーオン」

安田祐香は3つ伸ばしてトータル3アンダー。初優勝も狙える位置で決勝ラウンド進出を決めた。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2023年7月1日 08時00分

安田祐香がナイスラウンドで笑顔をこぼした
安田祐香がナイスラウンドで笑顔をこぼした (撮影:佐々木啓)

<資生堂 レディスオープン 2日目◇30日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6605ヤード・パー72>

初日の序盤、2つのボギーで今大会をスタートした安田祐香がじわりじわりと順位を上げてきた。初日は残り13ホールを2バーディ・ボギーなしとしてイーブンパー。36位タイで迎えた2日目は4バーディー・1ボギーの「69」とスコアを伸ばし、首位と4打差のトータル3アンダー・11位タイで決勝ラウンドを迎える。

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「先週から調子が良くなくて、しっくりくるショットが打てていないなか、ロングパットが入ってくれたので、バーディが取れて、パーセーブもできました」。2メートルにつけて3つ目のバーディとした後半10番を除いて、4つのバーディのうち3つは10メートル近いパットを沈めたもの。フィニッシュで手を離す場面も多く、「思った球を打てたのは2~3回」。スコアはともかく、内容には全く満足していない様子だった。

そんな状態でもスコアをまとめる秘訣は「ミスヒットでもパーオンすることが大事かなと思います」。簡単にできることではないように思えるが、技術とマネジメント力があれば、ある程度は実現可能なのだろう。

実際、調子が悪かったという先週と今週の2日目までのパーオン率を見るとそれぞれ75%(出場選手中18位)、69.44%(同26位)。シーズン平均の70.0337%(全体14位)と比べても、ほぼ遜色のない数字を残している。

プロ入り後は首痛などのケガに悩まされ、アマチュア時代のような華々しい活躍はできていないが、今季は「フジサンケイクラシック」の2位タイや2度の5位タイなど、優勝に近い位置でプレーする機会が確実に増えている。現在、体調面に大きな不安はなく、コンディションさえ整えられれば、やはり上位で戦える力は持ち合わせているのは間違いない。

安定感が出てきただけに、初優勝に向けて欲しいのは、上にいる選手を一気に逆転、あるいは後続を突き放すような爆発力。「ミスショットが出ないようにしっかり調整して、今日のようなゴルフができれば、ビッグスコアも出ると思います」。上位追撃に意欲を見せると同時に、コンディション維持を考慮して「短い時間で集中して練習したい」と付け加えることも忘れなかった。残り36ホールで4打差。逆転は十分に可能なはずだ。(文・田中宏治)

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