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無念の帰国から5位フィニッシュ 佐藤心結が奮起「自分を見つめ直すいい機会に」

心機一転の佐藤心結。“竹田ルート”での米ツアー進出も、まだ可能性を残している。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2025年10月26日 17時45分

視線はずらさず。佐藤心結は、ここからも米ツアーを目指していく。
視線はずらさず。佐藤心結は、ここからも米ツアーを目指していく。 (撮影:福田文平)

<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 最終日◇26日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6562ヤード・パー72>

米国帰りの佐藤心結がトータル9アンダーで5位に入った。初日は「73」の46位と出遅れたが、2日日は「70」、3日目には「66」と巻き返し、10位から出た最終日も3バーディ・1ボギーの「70」。今季8度目のトップ10入りでフィニッシュした。

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「時差ボケとかはなくて、日に日に体調がよくなった感じです。結構ハードスケジュールだったけど、逆にそれがよかったんじゃないかなとも思っています」

先週は15日から18日まで米フロリダ州で行われた来季の米ツアー出場権を懸けたQシリーズ2次予選に出場した。「最高峰の米ツアーで自分も戦いたい」と早い段階で決めていた挑戦だった。結果はトータル4オーバーの117位に終わり、無念の敗退。12月の最終予選に進むことはできなかった。

「何がなんでも来年は米ツアーでやりたいという気持ちはなかったけど、もちろん通りたかった。やっぱり悔しかったです」

20日夕に成田空港に帰国し、翌日にコース入り。バタバタしながら迎えた大会でしっかり結果を残した22歳は「昨日のラウンドが終わって、トップ5に入れたらいいなぁと思っていた。そこはクリアできたので、うれしい」と自分自身に及第点をつけた。

今年のQシリーズは残念ながら失敗した。だが、11月6日からの日米ツアー共催「TOTOジャパンクラシック」に優勝して、米ツアーメンバーになれば、2年のシードもついて最短ルートで米ツアーに主戦場を移すことができる。昨年は竹田麗央がそのルートで海を渡った。理想はその再現。だが、プロ4年目は地に足をつけて来年以降の“財産”にしたいと語気を強めた。

「あれは麗央にしかできない、すごいこと。米ツアーの選手と同じフィールドでプレーできるのは、すごくプラスになる。私は刺激をたくさんもらって、今後につなげたいと思っています。最高の形はもちろん優勝だし、QTも通りたかった。でも、世界にはうまい選手がたくさんいることを改めて知ったし、自分自身を見つめ直すいい機会になりました」

2度目の挑戦となる来季に向けて、もう動き出している。強行日程を押しての5位は、その決意表明だ。「一からまた頑張ろう!と自分に言っています」。今季も残り5試合。初優勝を果たした昨年の「スタンレーレディスホンダ」に続く2勝目を、まずは全力で取りにいく。(文・臼杵孝志)

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