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シード復活狙う渡邉彩香が今季4度目のトップ10発進 「その場、その場で良いチョイスができた」

今季出場10試合で予選落ちはわずかに1度。渡邉彩香が初日を振り返った。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年6月28日 08時00分

<資生堂 レディスオープン 初日◇27日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6697ヤード・パー72>

今季のツアー出場権をかけた昨年のファイナルQTを55位で終えた渡邉彩香は、出場試合が限られたなか、これが11試合の出場。トップ10入りはないが、第1回リランキングで15位となり中盤戦の出場権をガッチリつかんでいる。

爆笑する堀琴音【写真】

「そんなにこれが良かった」というショットなどはなかったが、この日は1イーグル・3バーディ・2ボギーの「69」で終え3アンダー・8位タイと上位発進を決めた。しかしティショットでフェアウェイに打てたのは14ホール中8回。「ティショットが安定してくると、もう少しチャンスがつくれそうだな、という感じはある」と先週から調子を崩しているドライバーショットを課題に挙げた。

それでもラウンド中は「その場、その場で良いチョイスができていたので、このスコアにつながったかな」とラフに入れても大きなミスにならない対応ができ、評価は低くない。13番のパー5では220ヤードの2打目をグリーン手前のエッジまで運び、そこから30ヤードのアプローチをカップに沈めるチップ・イン・イーグルを奪うなどギャラリーを沸かせた。

初日をトップ10発進するのは今季4度目。しかし、これまでを見てみると、2日目以降にスコアを伸ばせないことが続いている。そんな流れを払拭したいところでもある。「きょうの雰囲気でちょっとずつ自信になっている部分もあるので、日に日にそこを重ねていって、1打ずつでも良くできたらもうちょっと上が見えてくると思う」という気持ちで挑んでいく。

きょう、あすで急にティショットの調子を上げられるかどうかはわからない。だからこそ、「特別ティショットをいまから修正しますって意気込まずに」と自分にプレッシャーをかけることはしない。いまできる技量と、調子がそこまでよくないなかでもまとめられた自信を持って、2日目以降を戦っていく。渡邉の今大会の目標は、4日間を終えて「2桁ぐらいまでやっぱり頑張って行きたい」とトータル2桁アンダーでフィニッシュすること。「あと3日間で頑張って7つ」と笑顔で意気込んだ。

今年の開幕戦では、昨年のファイナルQTの結果について「どん底」を味わったと話していた。すでに気持ちは切り替えている様子だが、同じ気持ちは味わいたくない。現在メルセデス・ランキングは60位。この大会を良い位置で終え、シード獲得へ大きな一歩にしたい。(文・高木彩音)

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