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「勝負ができない」 上々発進にも不満顔…原英莉花が抱えている苦悩

上位で滑り出した初日を終えた原英莉花の表情が晴れない…。その理由は?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年11月16日 17時40分

感覚が合わずに苦悩する原英莉花。それを乗り越え大会2勝目をつかむことはできるか?
感覚が合わずに苦悩する原英莉花。それを乗り越え大会2勝目をつかむことはできるか? (撮影:上山敬太)

<大王製紙エリエールレディスオープン 初日◇16日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>

2021年大会覇者の原英莉花が、首位と4打差の4アンダー・13位タイと愛媛での2勝目へ上々発進を切った。だが、クラブハウスに戻ってきた本人の表情は、どこか不満げ。一日の感想を聞かれても、「微妙」と歯切れがいいものではない。

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その原因が「感覚が悪い」というティショットと、「右に押し出す場面が多かった」というパターにある。フェアウェイキープはパー3を除く14ホール中10ホールだが、パットは33回を数えた。5バーディ・1ボギーという内容も決して悪いようには思えないが、スコアにはあらわれない“モヤモヤ”を抱えながらのラウンドだった。「感覚が悪いのを分かったうえでプレーしたので、大きなミスにつながらなかった」。これがスコアをまとめることができた要因だ。

2週前に行われた「TOTO ジャパンクラシック」あたりから、自分のプレーのズレを感じてきた。もちろんさまざまな調整法を試しているが、「しっくりくるものがなくて…イマイチですね」という。そのTOTOでは、29位で迎えた3日目に「75」を叩き67位まで後退したが、そんな悪いイメージも頭に残る。

その結果「勝負ができない」というのが今の悩み。ピンを攻めたい時でも、どうしても安全策を取りがちになってしまう。「こっちに外れたらとか考えると、(狙う場所が)消去法になってしまう」。気持ちよく進んでいくラウンドは、過去に優勝したコースでも訪れなかった。

取材を終えると、いつも通りすぐさま練習に向かう。その“感覚の悪さ”と対峙し、克服するための取り組みは試合期間中も続いていく。「明日はいいプレーができるように頑張ります」。自らへの期待も込めるように、こんな言葉で一日を締めくくった。(文・間宮輝憲)

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