＜大王製紙エリエールレディス 2日目◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山（愛媛県）◇6575ヤード・パー71＞
今週の試合で決まる来季のシード権獲得を目指す宮田成華。4アンダー・13位タイから出たこの日は、1イーグル・3バーディ・1ボギーの「67」。首位の岩井千怜とは3打差、トータル8アンダー・3位タイに浮上した。
10番からスタートした宮田のこの日のハイライトは17番パー5だった。2打目、残り208ヤードをピンまで10メートルにつけると、ロングパットをしっかりと沈め、会心のイーグル。その後のアウトコースも、3バーディ・1ボギーでまとめた。「前半がずっとパーを並べていて、17番でイーグルを獲ることができて楽になりました。後半は肩の力が抜けてプレーができました」と振り返る。
今週の大会終了時点で、メルセデス・ランキング（以下MR）50位以内に入った選手には来季のフル出場権（一部試合を除く）が与えられる。現在の宮田のMRは80位で50位とは249.07pt差。シード入りには優勝しかないという状況だが、大逆転のチャンスが出てきた。「優勝を狙える位置にいますけど、私は気合いが入りすぎると空回りしてしまうので、そんなにリーダーボードもみないタイプ。できることだけをやろうという感じです」と至って冷静だ。
3日目は悪天候の為、競技が中止に。19日（日）の最終ランドに向けては、「プロテストの時も最後にバーディで通過しているので、私は“追い込まれた方が強い”かもしれないです。明日は早い段階でバーディを獲ることができれば、楽になるのかなとは思うので、チャンスを多く作っていきたい」。大逆転でのシード入りへ、宮田がシンデレラストーリーを作る。（文・神吉孝昌）
