2025年のプロテストに合格したルーキーはどんなクラブを使っているのか。新人プロの初戦である25年「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で使用したクラブを取材した。今回はトップ合格を果たした現役高校生プロの伊藤愛華(埼玉栄高校3年)。ファイナルQTでは16位に入って前半戦の出場権を獲得した有望株のこだわりを聞いた。
3日間競技の新人戦では初日首位発進を決めて優勝争いに絡んだが、最終日に逆転されて2位。それでも十分に存在感を示した。使用クラブは「中学生くらいから使う」というブリヂストン製でそろえている。
「あまりクラブの違いは分からないんです。直感で決めることが多いです」と笑って話すが、この時に使用していたドライバーはブリヂストンの2023年モデル『B-Limited B1 LS』でロースピン、高初速モデル。「以前使っていたものよりキャリーで5ヤードは伸びたと思います」。ドライバーの平均飛距離250ヤードの持ち主だが、直感はしっかりと数字につながっている。
ユーティリティ、アイアン、ウェッジは、トゥルーテンパーの『スチールファイバー』を採用している。カーボンとスチールを融合させて安定性と飛距離性を兼ね備えたシャフトで、ツアーでも使用者は多い。「24年にスチールシャフトを使っていたのですが、冬に寒くて動けなくて、当たらなくて飛ばなくなってしまいました。以前使っていたスチールファイバーに戻しました。25年の冬は寒くても飛ばないことはありませんでした」と自分に合ったシャフトを見極めている。
「25年はプロテスト、QTとこれに助けられました。本当に入ってくれました」とパターに支えられた。14本のクラブの中で“MVP”ともいえる活躍をしたのが、オデッセイ『AI-ONE MILLED TRI-BEAM DOUBLE WIDE T』。三角ネックとチタン製のAIフェースを組み合わせたモデルである。
「しっかり構えやすいので三角ネックは好きです。それと音にこだわりがあります。インサートが柔らかいと当たった感じがしなくて…。打ったときに音がするのが好きなんです」。チタン製のフェースが生み出すインパクト時の音と手に伝わる感覚が心地良く、タッチを合わせられている。また25年は握り方を順手からクロスハンドに変えたことも、パット力向上につながったと付け加えた。
使用クラブのスペック(2025年JLPGA新人戦)
1W:ブリヂストン B-Limited B1 LS(9.0度/ Tour AD XC 5S)
3、5W:B1ST(15度、18度/ Tour AD UB 5S)
3、4U:B1ST HY(21度、24度/ SteelFiber i 70cw S)
6I~PW:ブリヂストン 241CB(SteelFiber i 70cw S)
50、54、58度:ブリヂストン BITING SPIN(SteelFiber Private Reserve 75 S)
PT:オデッセイ AI-ONE MILLED TRI-BEAM DOUBLE WIDE T
BALL:ブリヂストン ツアーB X
グリップ:ウェルミックス
