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「フォローの振り幅」で10m級3発! リランキング窮地の小野祐夢が2年ぶり好発進

小野祐夢がリランキング突破に向けて好発進。今季自己ベストの「68」をマークした。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年6月6日 18時22分

小野祐夢がリランキング突破へ好発進
小野祐夢がリランキング突破へ好発進 (撮影:上山敬太)

<ヨネックスレディス 初日◇6日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>

中盤戦以降の出場権をかけた第1回リランキングが実施されるまで、今大会を含めて残り3試合。上位35位以内がフル出場の目安とされる中、暫定リランキング49位と苦戦していた小野祐夢(おの・ひろむ)が、今季自己ベストとなる6バーディ・2ボギーの「68」をマーク。首位と3打差の5位タイ発進を決めた。

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インスタートの前半で2つスコアを伸ばすと、後半2番は下から10メートル、4番は段の下から8メートル。5番も10メートルと長いパットが面白いように入った。「最近、長い距離が入ることはなかったんですけど、久しぶりに距離感が合っていました」と白い歯を見せた。

距離感を意識し始めたのは、国内メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」から。2日目の上がり2ホールで3パットのボギー、4パットのダブルボギーを叩き、1打及ばず予選落ちした苦い経験がきっかけだ。

「今までは距離に対して感覚で打っていましたが、振り幅とか決め事を作るようにしてから、ここ何試合かはいい感じです」。感覚重視からメカニカルなアプローチに切り替え、“4パットの悪夢”を払拭した。

小野のいう振り幅とは、「フォロースルーの大きさ」を指す。スタート前の練習グリーンで「5メートルはこれくらい、10メートルはこれくらい」と基準を作り、ラウンド中はそれに微調整を加えている。

パットの“振り幅”といえばバックスイングを意識する選手も多いが、「バックスイングだと緊張してパンチが入ったり、緩んだりすることがありました。バックスイングのことはあまり考えずに、フォローの大きさでコントロールする方が良かった」。フォロー重視にすることで、プレッシャーのかかる場面でも距離感がぶれにくくなった。

今季は初日から出遅れる傾向があり、11試合中7度の予選落ちと苦戦が続いていた。それだけに、2023年「ミネベアミツミレディス」(6位発進)以来となるトップ10スタートは大きな前進だ。

「スコアが出るコースなので、きょうのスコアに満足せず、あすも攻めていきたい」。手綱を緩めずに“リランキングの壁”も突破したい。(文・小高拓)

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