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0.25度の“微調整”で「思ったところに打てるようになった」 原英莉花が地元大会をアツく盛り上げる

地元・横浜市出身の原英莉花が今季初優勝を目指す。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2024年6月27日 07時45分

アイアンに微調整。これがショットにいい影響を及ぼしている
アイアンに微調整。これがショットにいい影響を及ぼしている (撮影:佐々木啓)

<資生堂 レディスオープン 事前情報◇26日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6697ヤード・パー72>

横浜市出身の原英莉花にとって今週は「地元を盛り上げられたらうれしいし、頑張りたい」と力が入る。今季ここまでは「ワールドレディスサロンパスカップ」の7位タイが最高と思うような成績を残せていないが、17位タイに入った先週は初日の「68」、最終日の「69」ときっかけをつかみかけている。練習日から入念にクラブの調整を行い開幕に備えた。

原英莉花が白のワンピースで爽やかスマイル【写真】

今季序盤は“アイアン選び”に時間を要していたが、3週前から投入するタイトリストのアイアン『T150』は「球の飛びが自分のイメージと合っている」と好感触。しかし、ここ数試合は「ちょっとずつ近づいてきたバーディチャンスが、決めきれていなくて波に乗れなかった。逆にピンチになると(スコアを)落とすプレーが続いていた」と“締め”に課題があった。

特にスライスラインに迷いが。「ショットがよくなってピンの左手前につくことが多くなりました。スライスラインが多いのですが、マレット型(のパター)でイメージが出ていなかった」。そこで先週からブレードタイプに変更。「少し浅く読んでヒットできるようになったので、バーディが獲れそうという気持ちはしています」。スライスラインも気持ちよく打てるようになった。

少しずつかみ合うようになってきたが、今週はさらに精度を上げるためにアイアンに手を加えた。「7番と9番がちょっとアップライトに見えて…思ったよりもつかまってフェードしなかったです」。レップと相談して「完璧」という8番アイアンに合わせるようにライ角を0.25度フラットに。職人的なプロゴルファーならではの微調整だが「思ったところに打てるようになりました」と笑みも見せる。

また、アイアンから下のクラブのシャフトはUSTマミヤの「アッタスFF 95(フレックスS)」を挿していたが、「全体的に重く感じた」という5番と6番のみ、同モデルの80グラム台にチェンジして振りやすさを重視。微調整を行ったクラブは手に馴染みはじめ、平らなところから打てばイメージ通り打てるショットが増えた。「今週は傾斜から打つことが多いで、それに対応していけるように、球筋のイメージが大事になってくる」と、あとは実戦での対応を課題に挙げる。

地元ということで週末には知人も多数応援に駆けつける予定だ。大会期間中は30度前後の気温が予想されるが、「いろんな意味でアツく戦えるように頑張ります」と気温に負けないホットなプレーで会場のボルテージも上げていく。

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