<ニチレイレディス 事前情報◇18日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6590ヤード・パー72>
雨が降りしきる練習場で、意外なタッグが目を引いた。中村心の練習を見守っていたのは、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏。「ちゃんと見てもらうのはきょうが初めてです」。プロ2年目の20歳が、百戦錬磨のコーチに助言を求めた。
きっかけは1カ月前に行われた「Sky RKBレディス」の前夜祭。所属するヤマエの会長、大西氏、青木と話をする機会があり、「ショットで悩んでいるんです」と打ち明けた中村に対し、『良かったら翔太さんに見てもらったら?』と会長がひと言。縁がつながり、この日のレッスンが実現した。
昨年の「富士フイルム・スタジオアリス」でプレーオフ惜敗を喫した姿は記憶に新しい。当時の状態を100%とすれば、現在は「20~30%」という自己評価だ。「あの頃はミスをする気がしないくらい自信を持って振れていた。いまはドローがあまりかからず、逆球もたくさん出てしまう」と、ショットに課題を抱えている。
今週は大西氏が青木のキャディを務めないため、時間をかけてアドバイスを受けることができた。「“不安を抱えたままスイングしている”と感じたみたいです。イメージをしっかり持って、その意思をボールに伝えないといけない。そうしないと、ボールに合ったスイングはできないと言われました」。技術面ではなく、まずは迷いなく振り切ること。その重要性を改めて認識した。
QTランキング82位で迎えた今季は、主催者推薦も受けながらここまで6試合に出場。「KKT杯バンテリンレディス」で12位に入ったものの、思ったようにポイントを積み重ねることができず、リランキングは暫定51位につけている。
「じっくりとは見られていないけれど、大体の位置は把握している」という自身の立ち位置。中盤戦のフル出場権を得られるボーダーライン(42位)との差は11.69ptで、突破するためには単独28位以上が最低条件となる。
「いつもと同じ一つの試合として、今ある課題をひとつずつやっていくだけかなと思います。それで結果がダメだったとしても、(下部の)ステップ・アップ・ツアーでも試合の環境がある限り、私はその課題に向かって頑張ってきたい」
もちろん目指すはリランキング突破、そしてツアー初優勝。その目標に向かって、目の前の一打に向き合っていく。(文・笠井あかり)
