2025年のプロテストに合格したルーキーはどんなクラブを使っているのか。新人プロの初戦である25年の「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で使用したクラブを取材した。今回は25年の「日本女子アマ」を制し、5回目の挑戦で合格をつかんだ中澤瑠来(るな)に聞いた。
2003年生まれの中澤は川﨑春花や櫻井心那らと同じ、いわゆるダイヤモンド世代。25年は”アマ日本一”の称号を手にしたほか、レギュラーツアーの「ニトリレディス」では4位タイで決勝ラウンドに進出(結果は50位タイ)、「ゴルフ5レディス」で9位タイ、「日本女子オープン」で28位タイに入るなど、年々力をつけてプロテストを突破した。
キャディバッグを覗くと中学生時代から使用するブリヂストン製のクラブが並ぶ。「クラブのこだわりはあまりなくて…。クラブに自分が合わせちゃうタイプなんです」。よほど合わないクラブ以外は使いこなせてしまうという。
その中でも25年に新調したのが、フェアウェイウッドとユーティリティの3本。テーラーメイドの『Qi35』シリーズを投入した。「ウッドが苦手」とフェアウェイウッドは3番のみ。その下は3番と4番のユーティリティを入れている。「スピン量が少なめで風に強くて前に行く球が好きなのですが、その理想の球が打てるようになりました」とプロテスト合格にもつながった。
クラブ全体的に見るとシャフトの重量に目が止まる。ドライバーと3Wは60g台で硬さは「S」、ユーティリティは80g台で硬さは「S」、そしてアイアンとウェッジは90g台のスチールシャフトで硬さは「S」と、重くて硬い“オモカタ”を選んでいる。
その意図は次のように語る。「軽いとか軟らかいシャフトだと、手先でビュンビュン振りすぎてしまいます。ちょっと重めにすると手先で振りにくいので、体を使って振れるようになります。特にユーティリティはけっこう重めにしています」。振りきれる範囲の重さで“手打ち”を防ぐ狙いもあるという。
14本の中でもっとも長く使用しているのがテーラーメイド『スパイダーX』。ツアーでも使用者が多いパターである。「パターが苦手で…。このスパイダーは簡単かなと思ってずっと使っています。もう3年は使っていると思います。他のモノを使っても、戻りますね。実績と信頼みたいな(笑)。硬めで音がして転がりのいいインサートも好きです」と外せない一本になっている。シーズン開幕前にセッティングは変わる可能性はあるが、このパターだけは変わらなそうだ。
使用クラブのスペック(2025年JLPGA新人戦)
1W:ブリヂストン B1 ST(9.5度/ SPEEDER NX GREEN 60-S)
3W:テーラーメイド Qi35ツアー(15度/ SPEEDER NX GREEN 60-S)
3、4U:テーラーメイド Qi35(19度・22度/ VENTUS HB BLUE 8-S)
5I~PW:ブリヂストン 221CB(Dynamic Gold 95 S200)
48、54、58度:ブリヂストン BITING SPIN(Dynamic Gold 95 S200)
PT:テーラーメイド スパイダーX
BALL:ブリヂストン ツアーB X
グリップ:イオミック
