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トップ3率“57%”! 櫻井心那が相性抜群の北海道で復活Vへ「いい気持ちになれる場所」

櫻井心那は好相性の地で復活優勝を狙う。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2025年7月9日 16時11分

<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 事前情報◇9日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6688ヤード・パー72>

今季初となる北海道でのトーナメントは、右肩上がりで調子を取り戻してきた櫻井心那にとって、絶妙ともいえるタイミングでの開催だ。遠く離れた九州の長崎出身だが、ツアー4勝の21歳は、なぜか北の大地との相性は抜群にいい。

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「北海道は空気がおいしくて、空が広い。すごく気持ちが良くなる。私は気持ちに左右されやすい人だから、そういうのも関係しているのかもしれません。食べ物もなんでもおいしい。北海道は大好きです」

デビューイヤーだった2022年の8月、ツアー2戦目「北海道meijiカップ」で、いきなり優勝争いを演じて2位になった。美唄で開催された23年の「ゴルフ5レディス」では逆転で通算3勝目。昨年の今大会では同じダイヤモンド世代の川崎春花、尾関彩美悠と最終日最終組を回って2位。北海道での大会にはこれまで7試合に出て優勝1回、2位2回、3位1回と、トップ3率57%超という抜群の成績を残している。

北海道のコース特有の絡みつくような洋芝はラフに入ると厄介だが、苦手意識はない。「難しいけど、コースがきれいに見えるから気持ちがいい。それに、フライヤーしないから楽なんです。そういう計算をしてショットを打つのがすごく下手なので」。23年のmeijiカップが人生初の北海道でのラウンドだったが、当時から違和感はなかった。「長崎から遠く離れているのに、なぜか応援してくれるギャラリーさんが多いので、楽しい気持ちでプレーできている」と応援のパワーも感じている。

プロ4年目の今季は開幕から低空飛行が続いていた。オフはプロコーチの目澤秀憲氏とスイング修正に取り組み、自信を持って臨んだシーズンだっただけに、開幕から10試合で6度の予選落ちはかなり堪えた。

だが、「細かいことを考えるのは練習まで」とラウンド中は感性&感覚を重視にスイッチした5月下旬の「リゾートトラストレディス」で17位に入り、連続予選落ちは4試合でストップ。調子は上向きに転じた。2週前の「アース・モンダミンカップ」は今季初のトップ10入りとなる5位でフィニッシュ。メルセデス・ランキングは42位に浮上した。

「今は状態もいいし、もちろん勝ちたいけど、まずはしっかりと自分のやるべきことをやる。そうすれば、結果はついてきてくれると思います」

18位だった前週の「資生堂・JALレディス」は、18番グリーン脇で永峰咲希の優勝を見届けた。同じ目澤コーチに師事する“姉弟子”の5年ぶり復活Vを祝福し、次は自分の番と心に決めた。

予選ラウンドは23年大会を制した小祝さくら、連覇を目指す川崎と同組で回る。歴代覇者との刺激に満ちた2日間で弾みをつけて、狙うは通算5勝目。宮里藍、畑岡奈紗に次ぐ、史上3人目となる10代で4勝をマークした23年10月の「富士通レディース」以来の栄冠へ。復活の舞台は、大好きな北海道が一番ふさわしい。(文・臼杵孝志)

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