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契約フリーの西郷真央 『+35』で最下位に沈んだ昨年最終戦からドライバーと球筋をチェンジ【勝者のギア】

国内女子ツアー「伊藤園レディス」で通算6勝目を飾った西郷真央のギアを見てみよう。

所属 ALBA Net編集部
長岡 幹朗 / Mikoro Nagaoka

配信日時:2023年11月14日 14時00分

通算6勝目を挙げた西郷真央の勝因はドライバーだった
通算6勝目を挙げた西郷真央の勝因はドライバーだった (撮影:GettyImages)

<伊藤園レディス 最終日◇12日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741ヤード・パー72>
 
単独トップで出た西郷真央が5バーディ・1ボギーの「68」をマーク。トータル16アンダーで逃げ切り、約1年半ぶりのツアー通算6勝目を果たした。今回勝利するまでの間、「クラブを握りたくもない時期もあった」というほど苦しんでいた。そんな西郷のクラブセッティングを見ていこう。

西郷真央のパター ネックの色が違うのはなぜ?【写真】

今季からクラブ契約フリーの西郷は、米国女子ツアーの来季の出場権をかけた最終予選会に向けて、キャロウェイのドライバー『パラダイム ◆◆◆』で微調整を重ねてきた。ドライバーを選ぶポイントは「やっぱりアイアンとフェアウェイウッドと流れを変にかえないように、飛距離重視というより自分がより振りやすいクラブ」と答える。
 
また、海外のボールが沈む洋芝でも拾いやすいヤマハのフェアウェイウッド『RMX VD』は飛距離が出るため、5Wと7Wの2本。同週に男子ツアーで優勝した今平周吾は『RMX VD』の飛ぶ3番ウッドを活かしてドライバーを抜いたが、西郷は逆に飛びすぎる3番ウッドを抜く選択をしている。
 
初優勝を含む5勝を挙げた昨年、最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」ではドライバーの不調から4日間「83」「83」「76」「81」のトータル35オーバーで、最下位に沈んだ。オフは2週間クラブを握らずリセット。その後、「もともと練習量がすごく多いほう」の西郷が、「その比じゃないくらい練習に打ち込んだ」と明かす。また、今シーズンの途中からは、持ち球をフェードからドローに変更した。
 
「もともとジュニアの時はドローで打っていたのと、インテンショナルを打つ時にドローのほうが打ちやすい感覚があるのがまず一つ。もう一つはジャンボ邸で練習していて、プロの方に『ドローでいいじゃん』と言われたこと。それで自分の中で『フェードにこだわる必要がないんだな』と思ったのがきっかけです」
 
今大会ではあれだけ苦しんでいたティショットが抜群の安定感を誇った。大会3日間のフェアウェイキープは42ホール中39回で全体3位。フェアウェイを外したのはわずか3回だった。一番活躍したクラブについて聞かれると、「フェアウェイキープ率もこの3日間高かったと思うので、その時点でドライバーだと思います」と本人もいう。生まれ変わったショットと、手に馴染んだドライバーで、国内の残り試合と、米国での最終予選会に挑む。
 
【西郷真央の優勝クラブセッティング】
1W:キャロウェイ パラダイム ◆◆◆(10.5度/The ATTAS V2 5S)
5,7W:ヤマハ RMX VD(18,21度/The ATTAS V2 6S)
4,5U:PING G425(22,26度/LIN-Q Proto 75S)
6I~PW:ミズノ JPX923フォージド
48,54,58度:タイトリスト ボーケイSM9
PT:オデッセイ ホワイトホットOG ロッシー
BALL:ブリヂストン TOUR B XS

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