<Vポイント×SMBCレディス 2日目◇21日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6731ヤード・パー72>
ちょうど1年前。青木香奈子はプロデビュー戦となったこの大会で躍動した。8位で初日を終えると、2日目も9位と上位を維持。最終的には13位に終わったが、ここはニューヒロイン登場を印象づけた大会だ。そして今年も、首位の佐久間朱莉と3打差のトータル1オーバー・7位タイと上位で最終日を迎える。
2日目の全体の平均ストロークは『76.2358』。多くの選手がスコアを落とすなか、歯を食いしばった。前半で2つのバーディを奪い、一時は首位にも立った。「え~、知らなかったです! 記念に(リーダーボードを)見ておきたかった」と笑ったが、それを確認している余裕はなかった。
後半になると4度のディボットにはまる不運もあり、10番から15番までに4つのボギーが一気に押し寄せてきた。それでも17番パー4では、残り150ヤードの2打目を9番アイアンで1メートルにつけてバーディ。「最後は耐えられたと思います。ダブルボギーは打たないようにしていた」。長い一日を終えた。
昨年は今大会の翌週、地元・宮崎で行われた「アクサレディス」でも3日間を完走し50位。だが、その後から苦しい時間を過ごすことになった。5月「Sky RKBレディス」から8月「CAT Ladies」まで10試合連続で予選落ち。開幕時のQTランク134位から第1回リランキングで40位まで上げた出場優先順位も、第2回で49位まで落とし、レギュラーツアー出場は10月「マスターズGCレディース」が最後となった。出場21試合で決勝ラウンド進出は4試合。悔しさの残るシーズンだった。
予選通過は、昨年8月に出場し21位で終えた「ニトリレディス」以来、年をまたいで7試合ぶり。不振のなか抱えていたモヤモヤを払拭するために、今週ひとつの決断をくだした。
今週の火曜日、ドライバーからUTまでのすべてのシャフトを、フジクラ『ベンタスTRブルー』に変更した。「クラブが振れるようになった時期から、ヘッドスピードが上がったことで球が暴れて、上がっていました。自分のスイング(の問題)なのか、シャフトなのか、半年くらい悩んでいたのも成績につながらなかった理由。それが長引いていたので、スイングの問題ではないかもしれないと、思い切って替えてみました」。すると「気持ちよく振れるし、左への怖さも少なくなりました」と改善が見られた。
QTランク72位で迎えた今季は、2週前に行われた開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」も予選落ちを喫した。そこからの劇的回復。コースとの相性は「フェニックス(カントリークラブ)でずっと練習していたことがつながったと思う」と、かつて研修生をしていた地元・宮崎県のコースと重なる部分もあり、それが心当たりになっている。
キャディは昨年大会に続き、ともにフェニックスCCでキャディ業務をしていたころからの“親友”で、プロテスト合格を目指しているゴルファーの木下夏帆が務める。「ラインを読むのがうまくて、何度も頼らせてもらいました」。二人三脚、レギュラーツアー初優勝も見える位置まで歩んできた。
「後半、少し崩れた時はどうしても振り切れなくなった。自己最高順位を意識して置きにいってしまった部分もある。夜は瞑想して明日に備えたいです」。爽やかな笑顔が弾ける2日間。新たなシャフトがもたらした自信を胸に、結果は気にせず、とにかくクラブを振りちぎる。(文・間宮輝憲)
