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怒らないことをやめた桑木志帆 今季ベストの『67』で浮上「自分を抑えると苦しくなる」

桑木志帆が直面したブレイク翌年の試練。未勝利の悔しさが今季はさらに募る。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2026年4月3日 18時31分

<ヤマハレディースオープン葛城 2日目◇3日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6510ヤード・パー72>

昨季、年間女王候補と目されながら未勝利でメルセデス・ランキング9位に終わった桑木志帆。今季は2戦目に6位タイに入っているが予選落ちは2回。「昨年より今年の方が悔しい」と、かみ合わない序盤のうっ憤を晴らす5バーディ、ボギーなしの「67」で回り、首位と3打差の8位タイで週末を迎える。

【写真】桑木志帆が減量に成功 昨年と比較すると…

強風下のきのうとは打って変わってゴルフ日和のこの日。前半の17番で3.5メートルを、18番で1メートルを沈めて2つ伸ばす。後半に入っても3~6メートルの3発を沈めて37位から順位を上げた。「調子が悪いわけではなく、いい方なんですけどかみ合わなくて。やっとかみ合ってくれました」と笑顔を見せる。

今季、桑木が取り組んでいるのは「ボギーやダブルボギーを減らすこと」とマネジメント強化を掲げている。ダブルボギーからそれより悪いスコアとする率を表すダブルボギー率を見ると25年は1.0735(40位)、24年は1.0189(40位)とランキング上位選手では多い数字になっていた。

昨年は『トータルドライビング』と『ボールストライキング』部門でともに1位とツアー屈指のショットメーカーの桑木は「2打目でピンを狙いすぎてしまう」傾向にあり、グリーンを外した時にダブルボギーになる確率が高かったという。

今年は事前のコースチェックでグリーン周りのいっていいところ、いっちゃダメなところを徹底的にチェックしてメモに書いている。第1ラウンドはグリーンの左に外すと砲台で難しいアプローチが残る9番ホールで左に外し、アプローチミスなどもあってダブルボギーをたたいた。「(9番は)きょうはしっかり右を向いて打ちました」とピンばかり見ることをやめるなど、「ゲームの組み立てがうまくできた」と白い歯を見せる。外したらピンチになりそうなところは徹底的に避けて、チャンスでバーディパットを沈める理想的な内容でスコアを伸ばした。

また今年初めにはラウンド中は感情の起伏を抑えることも掲げた。しかし、強風で難コースだった2戦目で6位に入ったが「感情を抑えられなかった」と、当時は反省。しかし先週予選落ちに終わり「無理して自分を抑えこむと苦しくなる。いいときはうれしい、悪いときは悔しいを出そうかなと思いました。切り替えは得意なので」と自分を出すことに決めたことも、この日の好スコアにつながった。

「予選落ちが2回あって不安ばかりで悔しいです。でもいいラウンドができたのでここから気持ちも前向きにいければいいかなと。とりあえず優勝争いに加われる位置にいるのが目標です」。年初に掲げた目標を貫くところ、変えるところのメリハリをつけて、2024年の「LPGAツアー選手権リコー杯」以来の4勝目を目指す。(文・小高拓)

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