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大会優勝から16年 有村智恵が歴代写真を前にかみしめる“現役”の幸せ

第二の故郷・宮城県でしみじみ。2009年大会覇者の有村智恵が振り返るプロ生活。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2025年9月26日 08時55分

有村智恵が第二の故郷で思い出の大会に挑む
有村智恵が第二の故郷で思い出の大会に挑む (撮影:福田文平)

<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前情報◇25日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6590ヤード・パー72>

2週前のメジャー「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」で、出産からの復帰後初となる予選通過を果たした有村智恵。今週は2022年以来となる利府での戦いに挑む。

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昨年4月に双子の男児を出産し、今年4月に約2年ぶりにツアー復帰。復帰3試合目で予選通過を決めた。同大会後の月曜日は祝日で保育園が休園。子育てと疲労回復の両立に努めた。現在は体調も整い、迎える今大会は2009年に優勝を飾った思い出の舞台。クラブハウスには歴代優勝者の写真が並び、そこには若き日の自身や、同時期にしのぎを削った宮里藍、横峯さくらの姿もある。

「懐かしいですね」と写真を見つめながらしみじみ。横峯は05年大会の優勝から20年が経つが、まだまだ現役。さらに自身も第一線でプレーを続けられることに「すごく幸せ」と語る。さらに「当時の仲間たちは、それぞれ違う形で幸せをつかんでいますし、今も交流が続いている。ゴルフを通して色々な人生を見せてもらえて幸せ」と戦友たちの存在に思いを馳せた。

今大会はグリーンが非常に硬く、難セッティングに仕上がっている。昨年は解説として会場に立ったが、今年は選手として挑む。「選手として来るときのプレッシャー具合はあります」と表情を引き締めた。

自身の飛距離を考えると、積極的に攻められるホールは少ないと見ている。「精神的に耐え続けるしかない。タフな戦いになると思います」と話す。ただ「不可能ではない」とも言うように、難しいセッティングだからこそチャンスもあると考えている。

東北高校出身の有村にとって、宮城とのつながりは深い。震災以降は支援活動や、ミヤギテレビと共に小学生と交流をしたり、“第二の故郷”に寄り添ってきた。だが、09年を最後に同大会での優勝からは遠ざかっており、それもまた心残りとなっている。

メジャーで予選を突破し、上昇気流に乗って再び利府GCに帰ってきた37歳。第一線で戦える幸せをかみしめながら、東北決戦でベストを尽くす。(文・齊藤啓介)

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