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「アマの時に使ったぐらいかな…」 畑岡奈紗が“休眠パター”掘り出し7年ぶりの地元メジャーへ

7年ぶりに地元・茨城県開催のメジャー大会に臨む畑岡奈紗。その手には、新しいパターが握られていたのだが、実はこれ…。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年5月7日 17時52分

畑岡奈紗がひさしぶりの大会に、アマチュア時代に使用していたパターを相棒に戦う
畑岡奈紗がひさしぶりの大会に、アマチュア時代に使用していたパターを相棒に戦う (撮影:福田文平)

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 事前情報◇6日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>

米国女子ツアーを主戦場に戦う畑岡奈紗が、地元・茨城で開催されるメジャー大会に2018年大会以来の出場を果たす。「出場することができてすごくうれしい。前回は西コースで、東コースで試合をするのは初めてなので少しドキドキした気持ちはありますけど、頑張りたい」と笑顔をみせた。

【写真】畑岡奈紗が“掘り起こした”パターの撮影に成功!

7年ぶりにこの舞台に立つと決めた理由は「コロナをきっかけになかなか日本と海外の行き来が難しくなった時期があって、それ以降、日本の試合に出る機会が少なくなった。今回は地元ということもあって、出たいなとオフの時から考えていました」と明かす。

先週の米ツアー「ブラックデザート選手権」では今季初の予選落ちを喫し、日曜日に帰国。月曜日は「スイングにつながるような、動き出しのトレーニング」などを行い調整した。ゴルフの調子は「ショットは今までのキャリアの中でもいい状態ではあると思う。多少のズレは出てくるときはありますけど、スイングの感触も徐々に良くなってきているので、あとはグリーン次第かな」と話した。

そんなグリーンは「すごく仕上がっていて、特に下りは(ボールにフェースを)当てただけでもうスッと流れていくようなところもすごく多かった」と話すように、14フィートの速さがでている。試合期間中は13~15フィート未満ということもあり、やはりメジャー仕様の高速グリーンは警戒することになりそうだ。「チャンスにつけていく位置としては、すごくセカンドショットも大事になってくる」。ショット力、グリーン上のタッチ合わせが重要となりそうだ。

今季ここまで何度かパターを変更しているが、地元大会でも会場に見慣れない1本を持って登場した。キャディバッグの中を覗いてみると、「試合でセンターシャフトではないパターを使うのは去年以来」と、畑岡にしては割と珍しい、ショートスラントネックのパターが入っていた。「ここ何年かでショットでチャンスができた中で、生かせていないところがあった」という理由から、ピンの『Cadence TR Putter』に変更。実はこれ「アマチュアのときに使っていたぐらいかな…」というもので、プロになってから使用した記憶がない。

現在、習っているパターコーチからの提案もあり「右のミスや左など両方がパターの挙動で出やすい。ミスの幅を減らすというか、安定したストロークができるように。1回そういうパターンを試してみていいんじゃないか」と決断。「だいぶ前に作っていただいたピンさんのパターなんですけど、家に置いてあったので、今週はこれでいってみようとなりました」と自宅に眠っていた“奥の手”を相棒にして挑む。

これが今季日本ツアー初出場で、メジャーに出場するのは19年に制した「日本女子オープン」以来。今大会については「小さい時から見ていた試合でもありますし、ひさしぶりですけど、もちろん出るからにはいい成績を目指してやりたい。ベストなパフォーマンスができるように頑張りたい」と意気込みを示す。

19年には「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」でも優勝している。地元で国内メジャー3試合連続優勝を飾りたい。(文・高木彩音)

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