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藤田かれんはネガティブ思考? “勝負服”を前倒し着用でまさかの好位置「最終日に上位はないと思って…」

ツアー初優勝へ、藤田かれんが首位と2打差で最終日を迎える。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2025年8月23日 18時24分

藤田かれんは“勝負服”を前倒しで着用した
藤田かれんは“勝負服”を前倒しで着用した (撮影:上山敬太)

<CAT Ladies 2日目◇23日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>

ドライビングディスタンス6位につける飛ばし屋の藤田かれんが5バーディ、3ボギーと出入りの激しい内容ながら「70」とスコアを伸ばし、首位と2打差のトータル7アンダーの3位タイと好位置につけた。今大会から1Wのシャフト、そして7I~PWを変更。新たな武器が好スコアを支えている。

【写真】藤田かれん、ミッキーロゴ×ピンクスカートで箱根を華やかに彩ります

オフのトレーニングとスイングの調整で「昨年に比べて1Wは20ヤード、アイアンも1番手、飛距離が伸びました」という藤田だが、それがなかなか結果に結びついていなかった。「ショートアイアンがピンに絡まなくて、それがバーディが少ない原因になっていました。むしろ5I、6Iの方がチャンスにつく感じで」。そんななか、契約メーカー・ピンの担当者の勧めもあり、今週は思い切ってクラブをスイッチした。

好調の5I、6Iは従来の『ブループリントS』のままで、7番から下を『i240』に変更。さらにシャフトもカーボンとスチールの複合シャフトである『スチールファイバーi80』から日本シャフトの『N.S.PRO950GH neo』に替えた。「調子は悪くなかったので、今週ようやく噛み合ってくれた感じ。スチールシャフトは初めてなんですけど、練習ラウンドの2日間で調整して、これが自分のクラブだと思えるようになりました」。さらに、1Wのシャフトにはフジクラの『SPEEDER NX GOLD』(50S)を投入。1W、アイアンともに左に行く感じがなくなって、自信を持ってノビノビ振れるようになったという。

迎えた2日目は出だしの1番でバーディを奪ったものの、2、4番で手痛いボギー。「ロングパットが残ったところで3パットのボギーにしてしまって、もったいなかったです。前半の中盤までは苦しい展開でした」。それでも、8、9番を連続バーディとしてハーフターン。後半にも2つのバーディを奪い、好調のショットで巻き返した。

「ネガティブな性格なんで、最終日に上位でプレーすることはないかなと思って、今日着ちゃいました(笑)」。ミッキーマウス柄のシャツとピンクのスカートは本来、勝負服にするはずだったお気に入り。最終組の1つ前でプレーすることになった最終日のウエアは改めて考えるという。

ネガティブな性格と関係があるのか、プレー中はリーダーボードを見ないようにしている。「今日も最終ホールのグリーンで初めて見ました」。状況を把握したことで、意識してしまったのか、直後の2.5メートルのバーディパットを外してパーだった。明日もボードは視界に入れず「優勝を意識しないようにするつもりです」。過度なプレッシャーを感じることなくプレーできれば、初優勝も見えてくるはずだ。(文・田中宏治)

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