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会心リカバリーに「ドヤ顔(笑)」 渋野日向子が宮崎で見せた“米国での成長”

会心リカバリーに「ドヤ顔(笑)」 渋野日向子が宮崎で見せた“米国での成長”

配信日時:2022年11月24日 15時19分

そしてもうひとつ語った理由が、海外での経験だった。米ツアーでのルーキーイヤーは、ポアナ芝など米国特有の「クセの強いグリーン」への対応を求められた。「練習ラウンドから合わせにいくということを、今年はずっとやってきた。それもあって違和感なくできましたね」。それを日本でしっかりとアウトプットし、今季の集大成といえる場所でのプレーにつなげている。

米国でのプレーが生きたと本人に感じさせた場面は、これだけではない。それが渋野が「ドヤ顔でした(笑)」と自信満々に振り返った13番パー5でのバンカーショットだった。フェアウェイからの2打目は、打った瞬間に分かるほどの左への打球に。着弾地点はグリーン左のバンカー、ピンまでは20ヤードという位置だった。「めっちゃ難しかった。左足下がりで」。しかし、そこから「1メートルちょい」まで寄せてバーディ。「自分でもビビった。すごくスピンのかかったボールがピュッピュって(止まった)」。この日のハイライトが生まれた。

「左足下がりのショートサイドはめちゃくちゃ難しい。今までならカツンとかホームラン。イメージを湧かせて。左足下がりの分、(フェースを)開くのも多めに。あとは“上からドン”みたいに叩きにいき、スピンをかけて。怖さも感じないくらい振り切らないといけない」。米国で成長を感じる大きな部分として「バンカーショット」を挙げる渋野が見せた、会心のリカバリーショット。これも含め、後半だけで4つのバーディを積み上げた。

3アンダーは首位と3打差の10位タイ。いいスタートを切ったといえる。先週の米ツアー今季最終戦に出場し、帰国したのは2日前。「全然大丈夫でした。きのうは(夜中に)1回起きただけ。日本に何年住んでんだよって感じで、帰ってきてからのほうが対応できる」と、時差ボケへの不安は解消されつつあるが、疲労感が残っていても無理はない。そのなかで見せた成長の跡。これをシーズン最後の“今季初勝利”につなげたい。

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