これが山下美夢有のルーティンからのドライバースイング【動画】
■21歳の脅威的なリズム感
大会2日目、そして最終日と、自身が指導する上田と同組だったこともあり、辻村氏はしっかりと山下のプレーも見ることになった。どこか心地よさを感じさせるプレー。その理由を明らかにするために、辻村氏が手にしたのはストップウォッチだった。すると驚きの共通点を発見することに。
「山下選手はルーティンからスイング、そしてフィニッシュまでのリズムが常に一定でした」。何度計測しても、フィニッシュまでに要している時間は概ね“14秒”。それはティショットからセカンドショット、さらにパターまで共通している部分だった。
実は、大会初日の会見で、山下はこんなことを言っていた。この日の前半は耐えながら、なんとか2つのバーディを奪ったのだが、本人曰く「ショットのブレ」を感じることに。それでも後半に4バーディを記録し単独首位発進を決めた。この前後半での違いについて聞かれると、「若干リズムが早くなっているかなと感じたので、後半はリズムを気にしながら回っていました」と答えを返した。語られた修正ポイントはこの一点のみ。いかに「リズム」を大事にしているかが伝わってくる。

