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「米ツアーでもそうだった」とは言うけど… なぜ渋野日向子は5番ウッドを抜いたのか

「米ツアーでもそうだった」とは言うけど… なぜ渋野日向子は5番ウッドを抜いたのか

配信日時:2021年9月8日 18時07分

今は球が上がりやすい3番ウッドが増えているし、ロフト調整機能がある。距離があるホールが多いコースでは、やはり3番ウッドは必要になる。だが5番と7番を比べたときは、ロフト調整機能を使えば自分なりの飛距離の階段はつくれるというのだ。渋野の言う「飛距離が変わらない」という理由はここにある。もちろん、コースによっては3番ウッドを抜くケースもあるという。

また、昔は3番ウッドを打ちこなすには、一般的にヘッドスピードが43m/s以上必要だと言われていた。そのため、3番ウッドと5番ウッドのキャリーの飛距離が変わらず、3番ウッドを抜く女子プロはいたし、同じように3番ウッドを入れないアマチュアも少なくなかった。だが、今の3番ウッドは球が上がりやすく設計されているので、女子プロやアマチュアでも比較的簡単に打ちこなせるのだという。

でも、そこまでしてウッドを抜く必要はどこにあるのだろう。それはウェッジの本数を増やしたいからだ。今、女子ツアーではピッチングウェッジの下に3本のウェッジを入れているプロがほとんどだ。渋野も9番アイアンの下に、46度、52度、54度、58度の4本のウェッジを入れている。またアイアンは6〜9番を入れており、その上には5番と6番のユーティリティというセッティングだ。このユーティリティを2本入れておきたいというところも、ウッドを1本抜くということにつながっているようだ。

米ツアーや飛距離が長い今大会では、パー5で2オンを狙うためにも3番ウッドは必須。また今大会では210ヤードのパー3がある。そのホールではドライバーを持つ選手も少なくないが、渋野の飛距離では3番ウッドが必要なのだろう。そのため5番ウッド抜きとなったのだ。

【渋野日向子のクラブセッティング】
1W:PING G410 PLUS 9度(フジクラ スピーダー NX 50S)
3W:PING G425 MAX 14.5度(フジクラ スピーダー NX 60S)
7W:PING G425 MAX 20.5度(フジクラ スピーダー NX 60S)
5H:PING G425 26度(フジクラ TR HYBRID 75S)
6H:PING G425 30度(フジクラ TR HYBRID 75S)
6〜9I:PING i210(フジクラ MCI 80R)
46、52、54、58度:PING GLIDE3.0(フジクラ MCI105 MILD)
PT:PING SIGMA2 ANSER

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