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父と二人三脚で母に届けたV リズム改善のパッティングがすべてを循環させた【辻にぃ見聞】

父と二人三脚で母に届けたV リズム改善のパッティングがすべてを循環させた【辻にぃ見聞】

配信日時:2021年6月9日 07時13分

父と二人三脚で天国の母に優勝を届けた
父と二人三脚で天国の母に優勝を届けた (撮影:GettyImages)
ヨネックスレディス」は笠りつ子の5年ぶりとなる優勝で幕を閉じた。今年34歳、ベテランの域に入ったショットメーカーが久々の優勝を果たした理由を上田桃子、小祝さくらを指導する辻村明志コーチが分析する。

最後のバーディパットを決めてこの笑顔!

■史上10人目のボギーなしV グリーン上が良くなったのはリズムから

5年ぶりという年月もさることながら、今回の優勝で注目を集めたのが史上10人目となるボギーフリーで優勝を決めたこと。しかも、3パットなしのおまけつきだった。

圧巻は上がり2ホール。2位の三ヶ島かなに1打差まで迫られた17番では4メートルのパーパットを沈め、先にバーディを決められ並ばれた18番でも似たような距離のバーディパットを沈めて優勝。パッティングのスタッツが決していいとはいえなかったショットメーカーが、ことごとく沈め続けた理由を辻村氏は打つ動作よりも、その前の部分に見た。

「私が小祝さんのキャディをした熊本で一緒に回った時からショートパットが良くなっていました。今回もそうですが、何が良くなったといえばリズムです。“ここに打つ”と決めてからヘッドが動き始めるまでに迷いがなくスムーズ。笠さんといえばショットのリズムに定評のある選手ですが、これまではグリーン上になると迷いからかリズムがまちまちとなってしまうことがありました。今回はそれがなかった。ラインを見て、戻ったらヘッドを上げる。このリズムの良さが、さらにほかのプレーのリズムの良さを引き出していったと思います」

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