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「小学生でも入るのに…」イップスを乗り越えて 大里桃子が黄金世代6人目の複数回Vに涙

「小学生でも入るのに…」イップスを乗り越えて 大里桃子が黄金世代6人目の複数回Vに涙

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2021年5月16日 15時52分

パットイップスを乗り越えた大里桃子が涙の3年ぶりV
パットイップスを乗り越えた大里桃子が涙の3年ぶりV (撮影:村上航)
ほけんの窓口レディース 最終日◇16日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県) ◇6335ヤード、パー72>

ささきしょうこを3ホールに渡るプレーオフのすえに下し、ツアー通算2勝目を挙げた大里桃子。「初優勝は勢いだった。でも、今回は苦労した分、実力がついて勝ち取ったものだと思う」。表彰式では、その苦労を思い出し目に涙を浮かべた。

誇らしげに優勝トロフィーを掲げる大里桃子【大会フォト】

“苦労”の大部分はパッティングのイップスが占めていた。始まりは初優勝を挙げて出場した18年の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」。アプローチを30センチに寄せたのにもかかわらず外してしまったことからだった。「コーライ芝というのはあるんですけど、“あれ?”となって。それから気持ち悪くなった。なんかおかしいと思ったけど、シーズンが終わってしまった」。以降、試合以外のゴルフでも違和感は残っていた。

そうして開幕した19年シーズン。完全に短いパットが気持ち悪くなり、打てなくなった。「それが本格的な始まりですね」と振り返る。「30センチも打てず、小学生でも入るよというパターが入らない」。何かを変えようと4月にクロウグリップ(左手は普通に持ち、右手は横からあてがうようにする)に変えたことが奏功し、「日本女子オープン」で2位に入りシードをつかんだが、「20年のシーズンからはクロウでも打てなくなってきた」と根本解決には至らず。

そうして迎えた21年。様々なことを変えた。「何か変えないと」とパターを33インチから36インチと大きくした。まっすぐ打つためのレールのような練習器具を取り入れて「ショートパット50回連続で入れる」という練習も始めた。考え方も改めた。「あまり深く考えないことにしました。今までならどうやったら入るか、どう打てば入るとか考えていたけど、今は外してもいいやというか全部入ると思っていない。そういう心構えです」。そして握り方は3パータンを駆使。「気分によって変える」というスタイルにした。

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