■パッティングが大きく進化…どこが変わった?
それでは、なぜこれほどのショット力を持ちながら、2勝目をつかむまでに長い時間を要してしまったのか? それにはパッティングが大きく関わってくる。
今季のスタッツを見ると、優勝後でも平均パット数がパーオンホールで70位、1ラウンド当たりで71位と、明らかに“弱い”ことがうかがえる。岡山自身も「(パットの悩みが)ものすごくあって、人よりも執着していた部分でした」と明かす。さらに優勝の要因についても「1番はパター。1ピンの距離(2.5メートルほど)が結構入ってくれた」と、この部分に求めたほどだ。
そして辻村氏も、先週のグリーン上で以前とは明らかに違う様子の岡山のプレーに目を奪われたという。
「パットを打つ前の素振りの時点で、これまで見せていた不安な様子が消えていました。ラインとスピードをイメージすることに集中していたという感じ。前はここが意識散漫なようにも感じていました。そしてセットして、打ったあとボールが止まるまでの集中力も高まりました。こうなるには技術の裏付けが必要。メンタル面、そして技術面での変化を感じましたね」