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2試合中止の問題点と、その間にできること【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

2試合中止の問題点と、その間にできること【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2020年3月3日 19時00分

問題はそこではない。中止決定のプロセスに、選手たちの意見がまったく反映されていないこと。大会主催者がそれぞれ違うため、1試合ずつズルズルと中止が決まること。この騒動終息後についての思慮が足りないことなど、突っ込みどころはいくらでもある。

開幕戦も、2戦目も、主催者との話し合いで開催を断念したとある。実際、選手達は、うわさとしては覚悟をしていたものの、正式に知らされたのはリリースと同じタイミング。決まったことをすぐに発表したという意味では悪くないが、選手の都合など、まったく考えてないという側面もある。先ごろ、日本プロ野球機構(NPB)と『新型コロナウイルス対策連絡会議』を設置したJリーグの村井満チェアマンが言った「ビジネスサイドだけでなく、選手再度の意見も反映する必要がある」という言葉と比較すると、選手が置き去りになっている感が強い。

小林浩美会長を始め、理事7人全員がJLPGA会員(プロ)だというのに、個人で移動し、宿泊し、スケジュールを立てて調整する選手の立場を全く考慮していない。政府の方針を錦の御旗に掲げるのなら、少なくとも開幕から2試合は中止、と早々に決めればよかったこと。戸惑いながら、この先の状態を探りながらの調整を強いられ、さらに金銭的な負担も大きいことなど、わかっているはずなのに、それをしない。結局「●試合は無観客試合」というように決められないのは、ツアーが主催権を持っていないという歪んだ仕組みが野放しになってきたからだ。

いざというときにウイークポイントが露呈するのは、個人も組織でも同じこと。周囲の顔色をうかがい、無駄に空気を読む必要はない。それよりも、できる限り情報を入手し、どこまで影響が及ぶかを最大限に考えて主体的に動き、決めたことはすぐに公にする。当たり前のことを当たり前にしていくことで、危機は乗り切ることができる。

今回の騒動が経済的に与える影響はとてつもなく大きい。すでに、観光業や飲食店など、体力のないところが破たんし始めている。スポーツやエンターテインメントの世界が、まっ先に危機にさらされることは、震災で十分にわかっているはずだ。

先行きがはっきりしない状況に不安を覚えるのは仕方がないこと。そのことから目をそむけずにできる適切な対応は、一体何なのか。やむなく閉じこもり、ストレスのたまった人々を笑顔にする力がスポーツにあることも、震災でよくわかったはずではなかったのか?

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