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克服した“左の池”のトラウマ 「長かった」柏原明日架がプロ6年目で初V

克服した“左の池”のトラウマ 「長かった」柏原明日架がプロ6年目で初V

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年9月29日 16時42分

トラウマを乗り越え涙の初優勝!柏原明日架がついに勝った
トラウマを乗り越え涙の初優勝!柏原明日架がついに勝った (撮影:村上航)
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日◇29日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6505ヤード・パー72>

いつ勝ってもおかしくない。そういわれてプロテストに合格してから6年。ようやく、ようやく柏原明日架がうれしい初優勝を手にした。「この場に立つのに6年もかかってしまった。長かったですね。日頃から応援してくださるみなさまにたくさんの心配をかけてしまった(笑)。一人ではここに立てなかった。少しは恩返しできたと思います」と悲願に言葉を詰まらせた。

泣いていいんだよ、明日架さん…【大会写真】

2014年の「ほけんの窓口レディース」で優勝争いに加わり6位に入るなど、アマチュア時代からプロトーナメントで結果を残し、高校1年生で「KKT杯バンテリンレディス」を制した勝みなみをはじめ、永井花奈、堀琴音、森田遥らとともに女子ツアーに“アマチュア旋風”を巻き起こした柏原。さらに同年のプロテストに一発合格、ここでも、いつ優勝してもおかしくないと評された。

だが、下馬評通りにことが進まない。プロ入り後はトラウマとの戦いの日々となってしまったからだ。はじまりは片山津ゴルフ倶楽部で行われた15年の「日本女子オープン」。首位で最終日の17番(パー3)ホールを迎えながら、ティショットを左の池に入れてトリプルボギー。初優勝が手からすり抜けた以上に、この結果は柏原に傷として刻み込まれた。

それ以降、優勝争いの中でなくとも、左に池があるホールでは気になってしまう。「ロケーションで反応してしまう。悪いイメージがある。吹っ切れなくなった。忘れたくても忘れられない」。ティイングエリアに立つたびに、マイナスな感情が込み上げてくるようになる。

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