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史上3人目の快挙なるか? プロ2年目の21歳・吉澤柚月の好調支える“お気軽練習法” 「距離感に集中してます」

地元出身の吉澤柚月が優勝戦線に浮上。好調を支える練習法やいかに。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年10月19日 09時15分

<富士通レディース 2日目◇18日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

今季「4~5回目」というウェイティングからの出場で、大きなチャンスが訪れた。プロ2年目の21歳・吉澤柚月は首位と2打差の4位タイから最終日をスタートする。

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朝の練習場で曲がっていたショットも、コースでは不思議と落ち着いた。スタートの1番で10メートルのパットを決めると、そこから3連続バーディで滑り出した。「左手で引っ張りすぎるクセが出て、右へ(球が)出る。右手を使うよう意識しました」。その後も2バーディ。優勝戦線に食い込んだ。

リランキングは32位。開幕時のQTランクが48位だったことを考えると、優先順位を大きく上げて終盤戦に臨んでいる。だが、出られるか出られないかは「ギリギリ」のボーダーライン上。今週も待機選手として会場に入ったが、月曜日に出場が決まった。不安定な状況でも「出られると思って練習ラウンドもしています」と、準備は怠らない。さすがにホテルは「(出場が)決まってから取りました」と笑うが、いつも通りの行動が、好成績を生んでいる。

今季は春先こそ予選落ちが続いたが、夏場を過ぎてから状態が上がっている。9月には下部ツアーの「山陽新聞レディースカップ」でプロ初優勝も手にしている。レギュラーツアーでもまだトップ10入りはないが、安定飛行。その要因として、パターの状態が上がったことが大きい。

もともとは「前は入れたい欲が強かった」とがっつき過ぎていたことを自認する。そこで「距離感を合わせることに集中」。すると、余計な考えが消え、カップインの確率が上がってきたという。予選落ちした8月の「CAT Ladies」が、その転機。「グリーンが速くて、タッチが合わせられず、そう言われた」とスタイルを変えた。

そのための練習法がある。「朝の練習で、5ヤード、10ヤードを徹底的に合わせます。往復でずっと打って、『5ヤードはこれくらい』というのを覚えてから、次は10ヤードへ、という感じで」。2つのティを直線になるようにさして、端から端へと何度も打って、距離感を体に染み込ませる。時間にして「10分ほど」の練習で、成績が大幅にアップした。

女子ツアーで過去にウェイティングから優勝を遂げたのは、2017年「ゴルフ5レディス」のO・サタヤ(タイ)と、18年の「マンシングウェアレディース東海クラシック」を制した香妻琴乃の2人だけ。3人目になるチャンスも訪れている。

出身は千葉県市川市。「知り合いも見に来てくれます」という地元大会というのも、気持ちを高めている。「去年よりも成長している。ショットも不安なく打てています」と、ルーキーイヤーだった昨年からの上積みも感じている。最終日も、しっかり距離感を合わせてから、1番ティへと向かっていく。(文・間宮輝憲)

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