表彰式では、「ゴルフを始めたきっかけ」にもなり、憧れ続けた宮里藍と一緒にトロフィーを掲げ、ハグのご褒美も。「これまであまり交流はなかったのですが、(宮里の)冠大会で勝てたのは光栄。自分でもビックリしています」と笑顔を見せた。「ハグもうれしかったし…誰か(一緒に写っている)写真ください!(笑)」。報道陣にそんな“おねだり”をするほどの喜びだった。
この優勝で1800万円を加算し、賞金ランクも4位に浮上。2試合後の「アース・モンダミンカップ」(6月27〜30日)終了時の賞金ランク5位以内、もしくは7月2日付けの世界ランキングで30位以内(鈴木は現在28位)に与えられる「全英AIG女子オープン」出場権に大きく近づいた。開幕前に、「どうしても全英には出たいので、この3試合で1勝はしたい」と打ち立てた宣言も、すぐに達成した。
今季初勝利後「ショットもパットも悪くないのに、かみ合わない」と苦しんだ時期もあったが、これも払拭。「年下とか、ほかの選手に負けているようではダメ。そんな気持ちも芽生えてきました」。
今季は河本結、勝みなみ、渋野日向子、原英莉花ら1998年度生まれの黄金世代が15試合中5勝(勝は2勝)をマーク。“黄金世代旋風”が巻き起こる女子ツアーにおいて、元賞金女王が若手の壁となるべく、今後も勝利を積み重ねていく。(文・間宮輝憲)
