ともに表彰式に出席した2位の吉本に対しては、「スタジオアリスで回った時も素晴らしいプレーだった。この結果は彼女にとっての“薬”になる。こういった戦いが彼女のためになり、たくさん勉強になる」とエールを送る。それは「優勝よりも2位、3位の方が多い」という自らの経験から導き出した答えだ。
最終日の4月28日は、ジエにとって31回目の誕生日。“ベテラン”と呼ばれる年齢に差し掛かる。かつて世界1位にも立ったジエは、今の女子ツアーを「若い選手のパワー、攻撃的なプレーが素晴らしい。レベルが高くなっている」と実感を抱いている。「私も守りではなく、一緒に努力して、さらに上を目指したい。もっと優勝がしたいです」。これからも若手の“教科書”となるべく、常に前に立ちはだかっていく。(文・間宮輝憲)