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古閑美保はリポーター、大西葵からは応援… 李知姫は戸惑い感じる40歳初V

古閑美保はリポーター、大西葵からは応援… 李知姫は戸惑い感じる40歳初V

配信日時:2019年4月21日 16時45分

同年代の選手も減ってきた。35歳以上の有志による「おばば会」もツアーメンバーが減ってご無沙汰となっている。挙げ句の果てには、ハーフターンの際に古閑美保を見て、「私は選手なのに、美保ちゃんはもうリポーターなんだなぁ」と感傷に浸ってみたり。

はたまた、同組の大西葵がすごく応援してくれた。「自分は苦しい一日だったのに、私のパットに『入れ〜』って言ってくれたり。私がベテランだったから気を遣ってくれているのかなと。なので、最後に『来週ご飯に行こう』と誘いました(笑)」。これは大西の人柄なのだろうが、それだけ気を遣われることも増えてきた今日この頃。

自分だって40歳までゴルフをすることは頭になかった。「始めたころは30代で引退すると思っていました」。40歳になると飛距離が相当落ちると考えていた。だが、実際になってみると、まだまだドライビングディスタンスは35位と平均以上だし、「(大山)志保さんや表(純子)さんとかを見てると『いけるじゃん』って感じています」。実際になってみれば、まだまだ長くやりたい気持ちは強いのだ。「長くやりたくてできるものじゃないので、コンディション管理などをもっと努力しないといけないですね」。そう簡単にやめる気はさらさらない。

ここまで長く続けられている理由を考えてみると、“惜しい”ゴルフ人生だからなのかもしれない。「私のゴルフは、いけそうでいけないことが本当に多いんですよね。2位が2回で、賞金女王にもなれていない。もっと上のレベルに行きたい気持ちは常にありました。もう少し頑張ったらいけるところにはいたので。でも、振り返ってみると逆にバッと一番上になっていたらそういう気持ちはなかったと思います。そういったモチベーションがあるんでしょうね」。手が届きそうで届かないからこそ、常に上を見て頑張れてきた部分は非常に大きい。

ゆえに、まだまだ貪欲なのだ。優勝争いの相手となった吉本をはじめ、ツアーを席巻しつつある自分の約半分の年齢の子たちが形成するいわゆる“黄金世代”。彼女たちからも学ぼうとするのである。「私はマネジメントしながらプレーをしますが、若い子たちはピンだけを狙っていく子が多い。それを見て『ここは攻めていっていいところなんだ』と研究しています」。ただ振り返ってみれば、「自分も若いときは攻めていて、先輩に『ここもピンを狙うの?』と言われたことがあったんですけどね(笑)」と、これも年齢を感じる要素の一つなのだが。

長く続けてきた甲斐もあり、永久シードまであと7勝となった。これについては「以前は目標にしていましたが、一年に3〜4勝しないときついと思います。確かに8から7に減ったんですけど、まだまだ」と謙遜。しかし、「次はまだ勝っていないメジャー、サロンパスとリコーカップを勝ちたいですね」と次なるビッグタイトルはしっかりと見据えている。巧みな技を見せ続けるベテランは、不惑を迎えても上だけを見続けている。それが、強さなのだ。(文・秋田義和)

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