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ツアー初優勝を挙げた地で今季3勝目! 成田美寿々を頂点に導いた「これまでになかった考え方」

ツアー初優勝を挙げた地で今季3勝目! 成田美寿々を頂点に導いた「これまでになかった考え方」

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年10月14日 17時57分

「今回は2打差だったので、序盤から優勝だけを狙っていました」と話した成田。1、2番で連続バーディを奪うと、4番のバーディで単独トップに浮上した。その後も追いすがるソンジュとのデッドヒートが繰り広げられる。そして、1打リードのまま迎えた最終18番。ここでボギーを喫し、土壇場でソンジュと並ぶことになった。「(ソンジュが)外すわけない。プレーオフのことしか考えてなかった」というのが本音。しかし、その直後に優勝が決定する場面が目に飛び込んできた。

最近5試合で3度の予選落ちを喫するなど、「調子はよくなかったし、優勝できるとは思わなかった」という状態で迎えた今大会。さらに、先週、日本代表の一員として臨んだ国別対抗戦の「ULインターナショナル・クラウン」で、海外の強豪を相手に1勝も挙げられず、「調子が良くても勝てないと思うプレーばかりだった。飛距離、スピン量、球の高さすべてが違う。ショックでした」と失意の帰国となった。その直後だっただけに、なおさら「やっていることは間違っていない。自信が回復しました」と胸をなでおろした。

今大会では、普段は自身のトレーナーを務める安福一貴氏がキャディを務めたのだが、ここにも“不振脱却”の1つのヒントになったという。

開幕前は、広島東洋カープの福井優也投手らプロ野球選手を中心としたアスリートを担当する安福氏と、スイングに必要な体の動きを徹底的にディスカッション。「スタンスが狭いほうがいいスイングができているとか、いいボールを打っている時は右肩が動いているから、調子が悪いと思った時は、肩甲骨を動かすといい、みたいに。これまでにこの考え方はなく、それがハマりました」と、新たな考え方も奏功した。

「1億円プレーヤーになることと、年間5勝という目標はぶれません。あと2勝」と今後の目標も改めて宣言。その先には「米国ツアー挑戦」や「東京五輪出場」など、まだまだ26歳の夢は広がっている。その目的地に一歩近づく優勝となった。(文・間宮輝憲)

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