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伸ばし合いの大会を制した香妻琴乃 取り戻した“強気のパット”と“ボディターン”【辻にぃ見聞】

伸ばし合いの大会を制した香妻琴乃 取り戻した“強気のパット”と“ボディターン”【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年9月18日 12時09分

強気のパットで勝利を引き寄せた香妻琴乃
強気のパットで勝利を引き寄せた香妻琴乃 (撮影:村上航)
香妻琴乃の涙のツアー初優勝で幕を閉じた「マンシングウェアレディース東海クラシック」。最終日に自己ベストタイの「64」をマークし、3打差を逆転しての優勝はどのようにしてもたらされたのか。上田桃子らを指導する辻村明志コーチに詳しく聞いてみた。

【写真】カップにキス!香妻琴乃、涙の勝利を写真でもう一度…!

■イメージを出しすぎないパターも時には必要
2009年以降9年連続で優勝スコアが二桁アンダーとなっていたこの試合。今年もトータル15アンダーと、例年通りの結果になった。「プロで伸ばし合いが得意という人はほとんどいません。粘り合戦で勝ってきた人達の集まりなので」と辻村氏は話す。

「伸ばし合いを制するには、どうしてもパットの出来が重要になってくる。しかし、どれだけ短いといってもバーディパットを決め続けるのはプレッシャーがかかります」

さらに今大会のグリーンは初日に降った雨の影響もあり、選手は口々に「重くて遅い」と話す状態。スピードを合わすことができず、苦しめられた選手も多かった。「パットはイメージを出しすぎると、カップまで届かないということが多々起こります。状況に合わせて、大胆に打たないといけない時もある。今大会は、まさにそうでした」。グリーンも止まるため、ピンをデッドに狙って、確実にパットを沈める。さらに、リーダーボードを見て、例え他の選手が伸ばしていても、そこから落ち着いてプレーできる心持ちが必要となってくる。

■香妻に流れを引き寄せた1番のバーディパット
このコンディションにおいて、2014年の平均パット数(パーオンホールのパット数)でツアー1位を記録し、かつてパター巧者としてならした香妻の優勝は、うなずける話だ。そして、最終日に香妻を勢いづかせたのが、1番でピン左下5mから決めたバーディパットだと辻村氏は語る。上りのミドルパットをしっかりと沈め、この日のラウンドを掌握した。

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